国内ローカル5G市場、2028年には672億円へ急成長

IDC Japanは2024年4月1日、「国内ローカル5G市場の将来予測」を発表しました。

IDCの予測によると、2028年までのローカル5G市場の市場規模は672億円に達し、2023年から2028年にかけての年間平均成長率（CAGR）は43.0％にのぼると見込んでいます。

この数値予測は、ローカル5G対応デバイス、ローカル5Gインフラストラクチャ、およびローカル5Gに関連するITアプリケーションへの投資を総合的に考慮したものとなっています。

2023年の市場動向として、ローカル5Gは実証実験フェーズから商用フェーズへの移行が顕著になりました。

これまで官公庁や自治体、企業による実証プロジェクトが主流を占めていましたが、商用導入へと移行した結果、市場は成長軌道に乗ったと評されています。

IDC Japanでは、今後も商用導入の増加が国内ローカル5G市場の成長を加速させると予測しています。

ローカル5G市場の商用フェーズへの移行に伴い、国内市場では、海外のインフラストラクチャベンダーやデバイスベンダーの活動が活発化しています。この動きは、国内ローカル5G市場が海外市場とより密接に連携し、発展を加速させる要因となるとしています。

また、商用導入段階では、ローカル5G上で稼働するアプリケーションへの投資も増加する傾向にあると分析しています。

IDC Japanのアナリストは、国内ローカル5G市場の将来について次のようにコメントしています。

国内ローカル5G市場は、海外製品の導入増加により活性化が進む一方で、製品やサービスのコモディティ化も進んでいます。国内ベンダーは、これまでの市場開拓の経験を活かしつつ、グローバル市場の動向や自社製品の海外販売戦略など、自社のビジネス戦略を再考する必要があるでしょう。

とコメントしています。

出典：IDC Japan 国内ローカル5G市場の将来予測 2024.4