国内IoTプラットフォーム動向分析 〜IDC Japan 調査から
IDC Japanは2023年8月24日、「国内IoTプラットフォーム動向分析結果」を発表しました。
IDC Japanの調査によると、国内のIoTプラットフォーム市場は多様なプレイヤーとともに急速に成長しています。
IoTプラットフォームの多様なプレイヤー
国内のIoTプラットフォーム市場は、通信事業者から新興企業、クラウドサービス事業者、大手SIer(システムインテグレーター)まで、多様な事業者によって形成されています。
IDCでは、以下の5つの事業者を分類しています。
1.包括的なIoTプラットフォームを提供する通信事業者
2.IoTネットワークサービスを提供する新興企業
3.ビルディングブロックを提供するクラウドサービス事業者
4.ビジネスコンサルティングを提供する大手SIer(システムインテグレーター)
5.多様な機器への接続性などを強みとする新興企業
これらの事業者はそれぞれ異なる強みと戦略で市場に参入しており、ビジネスパーソンにとっては、どのプラットフォームが自社のニーズに最も適しているかを見極める重要なステップとなります。
この中で、特に「ビルディングブロックを提供するクラウドサービス事業者」と「多様な機器への接続性を強みとする新興企業」のプラットフォームの利用率が高まっています。
これは、多くの企業でクラウドサービスが一般的になり、それに関連するスキルを持つエンジニアが増えている点を挙げています。
今後の成長性と潜在需要では、物流分野やIoT衛星通信、Generative AI(生成系AI)などの新技術が、今後のIoTプラットフォーム市場で大きな成長性と潜在需要を持つとされています。
IDCでは、
提供するIoTプラットフォームの構成要素と、ソリューションの提供形態や注力領域の違いによって、IoTプラットフォームの提供事業者を分類できる。競争の中心となっているのはクラウドサービス事業者であり、それ以外のIoTプラットフォーム提供事業者はクラウドサービス事業者との差異化を基礎に戦略を組み立てるべきである
とコメントしています。
出典:IDC Japan 国内IoTプラットフォーム動向分析結果 2023.8.24