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AI等の新たなテクノロジーが雇用に与える影響について 〜AI戦略チームから

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政府は2023年6月5日、「AI戦略チーム(第6回)」を開催しました。

今回は、この中からAI等の新たなテクノロジーが雇用に与える影響についてとりあげたいと思います。

まずは、技術革新(AI等)の動向と雇用・労働への影響です。

現状におけるAI等の技術革新が雇用・労働に与える影響の予測では、労働市場全体:雇用の増減双方の指摘があります。

AI等の新技術と代替的なタスクに従事する労働者の需要の減少の可能性があります。その一方で、AI等の新技術を開発・活用できる人材など新技術と補完的な労働者の需要の増加も期待されます。

企業においては、AI等の技術革新に対応できるか否かによって企業間の格差が生じる可能性があります。そして、生産の増加や労働力不足の緩和につながる可能性も期待されています。

労働者は、対応できるか否かによって労働者間の格差が生じる可能性があります。また、労働者の心身の負荷の軽減の可能性も期待されています。

今後の課題としては、AI等の技術革新が進展する中で、人間に優位性があるスキルの習得・向上、働きがいのある人間らしい仕事を確保していくことが非常に重要となっています。

新たなテクノロジーによる雇⽤への影響を踏まえた対応についてです。

新しいテクノロジーが導⼊され、⾃動化進むことで、これまで⼈が担ってきた仕事が代替されるというマイナスの効果が想定されます。その⼀⽅、⾃動化により労働⽣産性が⾼まるなどのプラスの効果も同時に期待されます。

テクノロジーの導⼊が急速に進んだ場合には、それに伴う失業や雇⽤のミスマッチの拡⼤が⽣じる可能性があることから、労働者のエンプロイヤビリティの向上を図るとともに、AI等を活⽤できる⼈材の育成を⾏っていく必要がある点もあげています。

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出典:AI戦略チーム(第6回) 2023.6.5

2023年度雇⽤政策研究会の論点では、⽣成AIのような新たなAIの普及により、今後、求められるスキル・タスクが変化していくことが想定される。時代の変化に合わせた⼈的資本投資を進めていくために、どのような取組が必要か。という点をあげています。

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