デジタルライフライン全国総合整備計画:ドローン航路の新展開
内閣官房は2023年3月31日、「 デジタル田園都市国家構想実現会議(第12回)」を開催しました。
今回は、この中から、経済産業省の資料からデジタルライフライン全国総合整備計画に向けてのドローン航路の取組についてとりあげたいと思います。
経済産業省では、デジタルライフライン全国総合整備計画の検討方針を整理しています。
人口減少が進むなかでもデジタルによる恩恵を全国津々浦々に行き渡らせるため、約10年のデジタルライフライン全国総合整備計画を策定しています。官民で集中的に大規模な投資を行い、自動運転やAIのイノベーションを急ぎ社会実装し、人手不足などの社会課題を解決してデジタルとリアルが融合した地域生活圏の形成に貢献していくとしています。
その中の取組の一つが、アーリーハーベストプロジェクトで、2024年度からの実装に向けた支援策を進めており、大きな柱となるのが、ドローン航路、自動運転車用レーン、インフラ管理のDXの3つです。
ドローン航路の設定について、掘り下げていきましょう。
点の取組を線で結び、ドローンの目視外の自動飛行による点検や物流の自動化を普及させることを目指しています。ドローン航路の設定によりドローンの安全かつ高速な運用が可能になるとしています。
また、送配電網等の既存インフラを活用して将来的には地球1周分(約4万km)を超えるドローン航路の設定を目指しています。
2024年度頃までに埼玉県秩父エリアの送電網等において150km以上の航路を設定して利用開始。ドローン航路も活用して、ドローンを活用した点検や配送等の普及を後押ししていくとしています。
出典:デジタル田園都市国家構想実現会議(第12回) 2023.3.31
ドローン運行に関する事業・インフラの整備イメージです。
出典:デジタル田園都市国家構想実現会議(第12回) 2023.3.31