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ETC2.0プローブデータの収集・活用と課題

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総務省は2023年3月17日、「自動運転時代の"次世代のITS通信"研究会(第2回)」を開催しました。

今回はこの中からETC2.0プローブデータの収集・活用と課題についてとりあげたいと思います。

ETC2.0は既存サービスの高度化です。

ETC2.0では、車載器が「走行履歴」「挙動履歴」を記録し、路側機との通信により国がプローブデータを収集。蓄積されたビッグデータを統計的に処理し、渋滞対策や交通安全対策、運用管理支援などのサービス等に活用されています。

収集されるデータは走行履歴データ、挙動履歴データ等です。

データ通信は、大容量データ通信や高速通信の実現のため、DSRC方式を採用しています。

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ETC2.0プローブデータの収集・活用
出典:総務省 自動運転時代の"次世代のITS通信"研究会(第2回)2023.3

ETC2.0プローブデータの課題では、ETC2.0プローブ情報を活用したサービス展開が広がりを見せる一方、精度・鮮度・信頼性等の観点で課題も多く、さらなるサービス拡大にはデータの収集・解析の各断面における改善が必要としています。

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ETC2.0プローブデータの課題
出典:総務省 自動運転時代の"次世代のITS通信"研究会(第2回)2023.3

道路交通を取り巻く周辺状況も大きく変化しています。

今後CASEの進展を受け、車載センサや通信・解析技術の高度化が進むことで、車両が収集可能な情報が多様化し、取得されるデータの精度・鮮度・信頼性のさらなる向上が期待されています。
また、多様なサービス実現を見据え、車両側で取得するデータと社内連携・活用可能とする環境の構築や、路側機の通信方式及び機能見直し(センサとの連携や即時処理機能の追加等)に取り組む必要があるとしています。

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道路交通を取り巻く周辺状況の変化
出典:総務省 自動運転時代の"次世代のITS通信"研究会(第2回)2023.3

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