国内におけるデータセンター需要と立地の動向
総務省は2023年3月3日、「デジタルインフラ(DC等)整備に関する有識者会合(第4回)」を開催しました。
今回はこの中から、国内におけるデータセンター需要の動向についてとりあげたいと思います。
まずは、トラヒックの状況です。コロナ禍によるテレワークの浸透、動画等のコンテンツ配信の増加等を背景として、国内のインターネットトラヒックは継続的に増加しています。
今後、動画等のコンテンツ配信に加え、メタバース、遠隔医療、遠隔教育、自動運転等が普及・発展する等、デジタル実装の展開次第で、トラヒックの内訳が変化するとともに、トラヒック自体も爆発的に増加する可能性を挙げています。
日本におけるデータセンター市場の動向もみてみましょう。
ハイパースケールDCは今後も急速に増加する見通しで、、2025年においても、国内ベンダ等のDCが7割程度を占める見込みとなっています。
我が国におけるデータセンター市場の動向
出典:総務省 デジタルインフラ(DC等)整備に関する有識者会合(第4回) 2023.3
国内のデータセンターの立地状況をみてみると、大都市部に集中しています。
今後も日本において大規模なデータセンターが整備される動きがある一方、その大半が東京・大阪エリアとなっており、今後もこの傾向は続く見込みです。
特に、東日本大震災以降、大阪エリアにおけるデータセンターの整備が進展しています。
国内のデータセンターの立地状況
出典:総務省 デジタルインフラ(DC等)整備に関する有識者会合(第4回) 2023.3
データセンターの主要プレイヤーをみてみると、DCサービスを提供する主要プレイヤーは、下記のとおりに分類され、DCを自社で保有すいる事業者と、他社のDCを賃借するクラウド事業者などに分かれています。
データセンターの主要プレイヤー
出典:総務省 デジタルインフラ(DC等)整備に関する有識者会合(第4回) 2023.3
地方におけるデータセンターの立地状況をみると、全国でも一部広がりをみせています。
地方におけるデータセンターの立地状況
出典:総務省 デジタルインフラ(DC等)整備に関する有識者会合(第4回) 2023.3