今後5年のCIOの取り組み、課題に 関する予測10項目 〜IDC Japan発表
IDC Japanは1月26日、「2023年以降の世界および国内のCIOの取り組みや課題に関する10大予測」を発表しました。
DXの考え方と実践が世界中の企業に広がり、これからの企業はビジネス戦略の策定、日々のオペレーション遂行にはデジタル技術の活用が重要となっており、世界は「デジタルファースト」の時代に入ったしています。
IDCでは2022年10月に、全世界のCIOの取り組みや課題に関する10大予測を発表しました。さらに、世界と比較した国内での動向をまとめ、そこでとりあげられた10項目は以下のとおりとなっています。
1. CIOの「ビジネステクノロジー」オフィサー化
2. 組織内の「パーベイシブIT」実現に向けた、CIOと他のリーダーとの協業
3. 顧客中心のビジネスモデルに向けた業務モデル変革への関与
4. デジタル技術、データを活用したレジリエンシー実現
5. ディープオートメーションとインテリジェントエンタープライズの実現
6. 人とマシンの協業促進
7. エッジデータの活用
8. 従業員エクスペリエンスの向上とポジティブな組織文化醸成
9. CIOによるサステナビリティへの関与
10. 存在感を増すas a Service支出
CIOは、ITの調達や構築、運用だけではなく、ビジネス、業務モデル、従業員エクスペリエンス、サステナビリティなど様々な分野に関わっていく必要があり、企業/組織がデジタルファーストという時代の流れをとらえようとすればするほど、その役割は広がっているとしています。
IDCではインパクトの大きさや実現時期に関して、世界と国内の比較を行っおり、上記第4項目の「4. デジタル技術、データを活用したレジリエンシー実現」については、国内企業では世界に比べて、インパクトが若干小さいとみています。
IDCでは、
CIOは改めて自らのミッションを見直し、デジタルファースト戦略実行のために直接間接に関わる業務範囲を定義すべきである。たとえば組織文化変革といった、これまで全く関与したことがなかった分野にも、人事担当役員などとともに取り組む必要がある
とコメントしています。