仮想オフィスやメタバースが過度な期待のピーク期に ガートナー、「日本におけるデジタル・ワークプレース・イノベーションのハイプ・サイクル:2022年」を発表
ガートナージャパンは2022年11月9日、「日本におけるデジタル・ワークプレース・イノベーションのハイプ・サイクル:2022年」を発表しました。
本ハイプ・サイクルでは、未来の働き方を見据え、ワークプレースにイノベーションを起こす30の革新的なテクノロジやトレンドを取り上げています。
ガートナーでは、デジタル・ワークプレースは、
いつでもどこでも柔軟に働くことができ、テクノロジで仕事の質や生産性、俊敏性を高めるデジタルな仕事空間
と定義しています。
ガートナーは、本ハイプ・サイクルでは、働き方を広く捉え、以下のようなテクノロジやトレンドで整理しています。
ワークプレース・インフラストラクチャの近代化:
デジタル・アドプション・ソリューション、ワークプレース・アナリティクス、DEM (デジタル・エクスペリエンス監視)、スマート・エフェクト、音声認識議事録作成支援システムなど
人や組織の在り方:
ロボボス、従業員の声ソリューション、社内人材マーケットプレースなど
新たな働き方を支えるもの:
ロボティック・プロセス・オートメーション、ビジュアル・コラボレーション・ツール、スマート・ワークスペース、仮想オフィス、VR (仮想現実)、AR (拡張現実)、MR (複合現実)、スピーチ・アナリティクス (日本語) など
エマージングなもの、デジタル・トランスフォーメーションの実現:
メタバース、ライブ顔認識、五感センサ、没入型ワークスペースなど
過度な期待のピーク期(Peak of Inflated Expectations)に位置づけられているのは、
デジタル・アドプション・ソリューション、音声認識議事録作成支援システム、仮想オフィス、メタバース、従業員の声ソリューションなどです。
一方、「黎明期(Innovation Trigger)」にきているのが、
五感センサ、スマート・エフェクト、屋内自律走行ドローン、没入型ワークスペース、ビジュアル・コラボレーション・ツールなどです。
「幻滅期(Trough of Disillusionment)」に向かっているのが、
MR (複合現実)、人間中心のデザイン、リモート・エキスパート・ガイダンスなどとなっています。
出典:ガートナー 日本におけるデジタル・ワークプレース・イノベーションのハイプ・サイクル:2022年 2022.11.9