中堅・中小企業だからこそできるDX。中堅・中小企業等のDX促進に向けた検討会開催
経済産業省は2022年1月28日、「第1回 中堅・中小企業等のDX促進に向けた検討会」を開催しました。
本検討会では、
(1)非上場企業(とりわけ中堅・中小企業等)を主な対象に、デジタルガバナンス・コードに基づく経営の実践の参考となるよう、実際の事例や考え方を記した手引きの作成について。
(2)具体的な取組事例を示し、他の企業のモデルケースとするべく実施する優良事例の選定方法、およびその選定基準の策定について。
を主に検討していくとしています。
DXの意義では、企業の目指す方向性として、企業が競争上の優位性を確立するには、常に変化する顧客・社会の課題をとらえ、「素早く」変革「し続ける」能力を身につけること、その中ではITシステムのみならず企業文化(固定観念)を変革することが重要であるとしています。
経営判断において迅速で小回りが利く中堅・中小企業にとって、 「素早く」変化「し続ける」ことは得意である可能性
という点をあげています。
DXの意義
出典:経済産業省 第1回 中堅・中小企業等のDX促進に向けた検討会 2022.1.28
本検討会では、「中堅・中小企業等向け「デジタルガバナンス・コード」実践の手引き(仮)」の策定がポイントです。
「デジタルガバナンス・コード」は、対象を「上場・非上場や、大企業・中小企業といった企業規模、法人・個人事業主を問わず広く一般の事業者」とするもの。
今回は、非上場企業の中でも特に上場企業と性質の異なる部分が多いと考えられる中堅・中小企業等を対象に、「デジタルガバナンス・コード」に基づく経営の実践の参考となるよう、考え方や実際の事例を記した手引きを作成。手引きは、手引き本体(50P程度)に加え、概要版(1枚裏表)、要約版(数ページ程度)の3種類を作成する予定です。
手引の構成案は以下のとおりです。
出典:経済産業省 第1回 中堅・中小企業等のDX促進に向けた検討会 2022.1.28