未来を担う人材、大学で企業から求められる分野
内閣府は2021年12月27日、「第1回 教育未来創造会議」を開催しました。
日本の未来を担う人材を育成するためには、高等教育をはじめとする教育の在り方について、国としての方向性を明確にするとともに、誰もが生涯にわたって学び続け学び直しができるよう、教育と社会との接続の多様化・柔軟化を推進する必要がある。このため、「教育未来創造会議」を開催しています。
主な論点は、我が国の未来を担う人材の育成にあたり、以下のような論点を検討していくべきではないか、として以下の3つをあげています。
①未来を支える人材を育む大学等の機能強化
・今後の我が国の成長に向けて特に重点を置くべき分野(※)に関する大学、
短大、高専、専門学校等の在り方
(デジタル、人工知能、グリーン、観光や農業を通じた地域振興など
・デジタル技術を駆使したハイブリッド型教育の推進
・大学法人のガバナンス強化
②新たな時代に対応する学びの支援
・大学卒業後の所得に応じた「出世払い」を行う仕組みを含む、教育費等への支援
③学び直し(リカレント教育)を促進するための環境整備
・学び直した成果の適切な評価
・学ぶ意欲がある人への支援の充実や環境の整備
特に、企業におけるデジタル人材の不足が深刻化しており、今後もさらに、デジタル人材の不足が増加することが予想されています。
平成30年度経済産業省委託調査「IT人材需給に関する調査(みずほ情報総研株式会社)の調査では、IT人材需給に関する試算では、人材のスキル転換が停滞した場合、2030年には先端IT人材が54.5万人不足すると予測しています。
現在の業務で必要とする分野と大学で学んだ分野との比較では、
機械工学、ハード・ソフト、プログラム、会計・簿記、マーケティング等は企業のニーズが高くなっています。
出典:第1回 教育未来創造会議 2021.12