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宇宙利用の未来

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内閣府は2020年9月4日、「宇宙利用の現在と未来に関する懇談会 第5回会合」を開催しました。

この中、「宇宙利用の現在と未来に関する懇談会報告書(案)」中から、宇宙利用の未来についてとりあげたいと思い舞うs。

宇宙利用の現在では、

位置・時間情報分野

• 測位衛星によって、生活に必須な位置情報)、時間情報が利用者に無償で提供されている。
• 2018年11月の準天頂衛星システム「みちびき」のサービス開始により、位置情報の精度が向上し、新たな利用が進展している。

通信・放送分野

• 放送分野では、BS/CS放送、離島や山間部への放送等、日本の放送サービスの1割程度が衛星に依存。
• 通信分野では、衛星通信の利用割合は地上系通信に比べると小さいが、船舶・航空機通信、携帯電話用の地上回線の補完、災害時等の緊急時の通信としてのニーズがある。

地球観測分野

• リモートセンシングの重要なリソース・手段として、人工衛星が利用されている(大規模自然災害の被害状況把握等)。• 撮影画像に付加価値を付けるサービスや、衛星データプラットフォームの動きが世界中で進む(我が国では「Tellus」の運用)。

といった取り組みが進んでいます。

2040-2050年頃の社会システム では、

(a) 分散型の都市システムの構築。
(b) 全てのものがネットワークで繋がり、各種センサーから得られたデータをリアルタイムで共有。
ビックデータの統合・解析により、状況変化の予兆を把握し、必要なサービスを提供。(都市交通、防災、エネルギー、農業、家庭)。
(c) 一方で、リアル社会での経験も必要→P2Pなど超高速交通手段へのニーズの拡大。

としており、宇宙利用の必要性を示しています。

宇宙利用の未来では、

(1)宇宙利用システムの発展・高度化
(2)宇宙開拓の本格化、新たな市場創出
(3)地上⇔宇宙の好循環サイクルの形成

の3点を主なを示しています。

スクリーンショット 2020-09-21 080726.jpg

出所:「宇宙利用の現在と未来に関する懇談会 第5回会合」 2020.9

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