高齢就業者数は16年連続で増加し892万人と過去最多、高齢就業者の割合は13.3%と過去最高
総務省は2020年9月20日、統計からみた我が国の65歳以上の高齢者のすがたについてとりまとめた「統計からみた我が国の高齢者」を公表しました。
2019年の高齢者の就業者(以下「高齢就業者」といいます。)数は、2004年以降、16年連続で前年に比べ増加し、892万人と過去最多となっています。
高齢就業者数の対前年増減をみると、「団塊の世代」の高齢化などを背景に、2013年から2016年までは主に65~69歳で増加、2017年以降は「団塊の世代」が70歳を迎え始めたことなどにより、主に70歳以上で増加しています。
出所:総務省 統計からみた我が国の高齢者 2020.9.20
2019年の高齢者の就業率※3)を年齢階級別にみると、2019年は65~69歳で48.4%、70歳以上で17.2%となり、年齢が高くなるとともに就業率は低くなっています。
また、男女別にみると、男性が34.1%、女性が17.8%と、いずれも8年連続で前年に比べ上昇しています。65~69歳の就業率をみると、2014年に男性は50%、女性は30%を超え、その後も一貫して上昇しています。
出所:総務省 統計からみた我が国の高齢者 2020.9.20
15歳以上の就業者総数に占める高齢就業者の割合は13.3%と、過去最高となっています。
出所:総務省 統計からみた我が国の高齢者 2020.9.20
高齢就業者を主な産業別にみると、「卸売業,小売業」が126万人と最も多く、次いで「農業,林業」が108万人、「サービス業(他に分類されないもの)」が103万人、「製造業」が94万人などとなっています。
各産業の就業者に占める高齢就業者の割合をみると、「農業,林業」が52.2%と最も高く、次いで「不動産業,物品賃貸業」が26.4%、「サービス業(他に分類されないもの)」が22.6%、「生活関連サービス業,娯楽業」が18.2%などとなっています。
出所:総務省 統計からみた我が国の高齢者 2020.9.20
人生100年時代、たとえば、55歳で役職定年、60年で定年退職といった、一社で働いている場合のモデルが通用しない時代となってきました。
新型コロナの影響により、働き方改革やジョブ型雇用など、議論が活発になっています。
さらに、高齢化が進む社会において、どのような働き方がよいのか、自分なりにも考えて行動していきたいと思います。