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日本のイノベーションエコシステムの現状と目指すべき姿

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経済産業省は2020年1月16日、「第15回 産業構造審議会 産業技術環境分科会 研究開発・イノベーション小委員会」を開催しました。

今回は、日本のイノベーションエコシステムの現状と目指すべき姿を中心に、とりあげたいと思います。

高度成長期のイノベーションエコシステムでは、モノ(製品)の性能向上と収益との相関性が高く、市場変化のスピードも緩やかであったため必要な研究開発が相対的に明確でした。基礎研究から製品普及まで事業会社が内製化し一貫して実施する、垂直統合型のモデルが一つの成功モデルとなていました。

しかし、知識集約型社会に変遷し、デジタル化の中で市場変化スピードが益々増加する中で、従来のイノベーションモデルは機能不全となり、日本企業のプレゼンスは低下しました。

米国を中心に各国がスタートアップ企業を核に、新たなイノベーションエコシステムを構築しつつある中、日本企業は市場ニーズへの対応、デジタル化対応などに完全に出遅れている状況となっています。

スクリーンショット 2020-01-25 17.46.50.png

出所:経済産業省 2020.1

日本が目指すべきイノベーションエコシステムとは、

①事業会社とベンチャーによる価値共創によって新たな付加価値を創出
②さらに、大学・国研の【知】が産学「融合」によってシームレスかつ迅速に市場へと繋がる
③これらの結果、グローバルに通用するサービスを創出。その利益や人材を還流

これらがシームレスに繋がり、自律的かつ連続的にイノベーションが生み出されるシステムのことを指しています。

スクリーンショット 2020-01-25 17.48.35.png

出所:経済産業省 2020.1

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