Beyond 5G に求められる技術
総務省は2020年1月27日、「Beyond 5G推進戦略懇談会(第1回)」を開催しました。
総務省では、今年度からの5Gの本格導入及び普及に向けた取組を推進している一方で、その次の世代である「Beyond 5G」について、2030年頃の導入が見込まれています。
Beyond 5Gの円滑な導入はSociety 5.0の更なる進展や国際競争力の強化に不可欠であり、その導入時に見込まれるニーズや技術進歩等を踏まえたBeyond 5Gに関する総合戦略(ロードマップ)の策定に向けた取組を早期に開始することが必要であるとしています。
このため、Beyond 5G に関する総合戦略の策定に向け、Beyond 5Gの導入が見込まれる2030年代の社会において通信インフラに期待される事項やその実現に向けた政策の方向性等について検討を行うことを目的として、本懇談会を開催しています。
本懇談会の主な検討事項は以下のとおりです。
(1) 2030年代の社会において通信インフラに期待される事項
(2) Beyond 5Gによりこれを実現するために必要な技術
(3) 我が国におけるBeyond 5Gの円滑な導入及び国際競争力の向上に向け望まれる環境
(4) これらを実現するための政策の方向性
今回は、Beyond 5G 推進戦略懇談会 事務局が公開している「5G 及び Beyond 5G に関する現状」の中から、Beyond 5G に求められる技術を中心にとりあげたいと思います。
5Gはプレサービス中で、本年3⽉頃より商⽤サービス開始⾒込みで、2024年までに全国の約98%のメッシュで基地局展開。多様なサービスを展開・推進予定となっています。
Beyond 5Gでは、 5Gの特⻑(超⾼速、超低遅延、多数同時接続)の更なる⾼度化に加え、⾼信頼化やエネルギー効率の向上など新たな技術⾰新が期待されています。
AIやクラウドコンピューティングを利⽤した信号処理についても、今後無線部分と⼀体となった技術開発が進められる⾒通しです。
Beyond 5Gに求められる技術候補のイメージをまとめています。
出所;総務省 Beyond 5G推進戦略懇談会(第1回) 2020.1
Beyond 5G 推進に向けた検討項⽬は以下のとおりです。
- 2030年代に想定される社会(I×C×T:インクルーシブ、コネクティッド、トランスフォーム)を踏まえ、通信インフラに期待される事項
- Beyond 5G 時代に必要な技術
- 我が国における Beyond 5G の円滑な導⼊、国際競争⼒の向上に向け望まれる環境