まち・ひと・しごと創生長期ビジョン(令和元年改訂版)の目指すべき将来像、人口減少を和らげられるか
総務省は2019年12月19日、「まち・ひと・しごと創生会議(第21回)」を開催し、総務省は、まち・ひと・しごと創生長期ビジョン(令和元年改訂版)(案)及び第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」(案)を公表しました。
その概要を少しとりあげたいと思います。
社人研の推計によると、2060年の総人口は約9,300万人まで減少すると予測しています。
仮に合計特殊出生率が上昇すると、2060年は約1億人の人口を確保でき、長期的にも約9,000万人で概ね安定的に推移すると推計しています。仮に合計特殊出生率の向上が5年遅くなると、将来の定常人口が約300万人少なくなるとの推計もしています。
 
 
 出所:総務省 まち・ひと・しごと創生長期ビジョン(令和元年改訂版) 2019.12
 
 日本の課題は、人口減少と東京圏への一極集中です。地方において地域社会の担い手が減少し、地域経済が縮小。更に、人口減少を加速させ負の連鎖に陥っています。東京圏への転入超過は、2020年の均衡目標に対し、2018年は13.6万人となっており、地方創生がスタートした2014年からは一貫して増加しており、更なる取組が必要なっています。
 
 
 出所:総務省 まち・ひと・しごと創生長期ビジョン(令和元年改訂版) 2019.12
 
 地方創生の目指すべき将来像として、『将来にわたって「活力ある地域社会」の実現』と、『「東京圏への一極集中」の是正』を共に目指すことを掲げています。
 
 
 出所:総務省 まち・ひと・しごと創生長期ビジョン(令和元年改訂版) 2019.12
 
 政府では、第2期の主な取組の方向性として、
 
 1.東京一極集中の是正に向けた取組の強化
 2.まち・ひと・しごと創生の横断的な目標に基づく施策の推進
 
 の2点をあげています。
 
 目指すべき将来は、将来にわたって「活力ある地域社会」の実現に向けて、人口減少を和らげるための取り組みが重要となっています。
 
 横断的な目標には、
 
 多様な人材の活躍を推進する
 新しい 時代の流れを力にする
 
 の2点をあげています。

 
 出所:総務省 まち・ひと・しごと創生長期ビジョン(令和元年改訂版) 2019.12
