IoT等のネットワークインフラの発展によって実現する2030年のサービスイメージと電気通信設備の技術的条件
総務省は2017年12月19日、「情報通信審議会 情報通信技術分科会 IPネットワーク設備委員会(第34回)」を開催し、「IoTの普及に対応した電気通信設備に係る技術的条件」の検討について検討を行っています。
背景には、
○ 近年、インターネットから操作可能な家電やスマートメーター等の利用が進む等、IoTサービスが広く社会に普及しつつあり、今後、国民生活や企業の社会経済活動に対する影響力は、より一層大きくなっていくものと考えられる。
○ こうしたIoTサービスの普及に伴い、それを支える通信ネットワークについても、技術革新による高機能化に加え、設備構成の複雑化や利用形態の多様化が急速に進展している。
○ このような中、今後導入される様々なIoTサービスを安心して安定的に利用できるネットワーク環境を確保することを目的として、IPネットワーク設備委員会において、現行の電気通信設備の技術基準や関連制度について検証を行い、IoTの普及に伴うネットワークの高度化や利用形態の多様化を踏まえた電気通信設備に係る技術的条件について検討を開始する。
としています。
ネットワークインフラの発展によって実現する2030年のサービスイメージは以下のとおりです。
出所:総務省 情報通信審議会 2017.12
IoTに対応した電気通信設備の技術的条件では、新たなIoT用無線通信サービスの導入や通信設備のソフトウェア化等の進展により、ネットワーク設備や端末設備の利用が 多様化する中、現行の技術基準や情報通信ネットワーク安全・ 信頼性基準等の有効性を検証し、必要に応じて見直しの検討を行うとしています。
出所:総務省 情報通信審議会 2017.12
IoTのネットワークでは、:LPWAサービスを例にして、小規模事業者が特定の地域で展開可能であったり、小型かつ簡易な基地局のみを設置して役務の提供が可能なイメージなどをあげています。