国内IoT市場の、ソフトウェア/サービス向け支出の割合は2021年に62%に
調査会社の IDC Japanは2017年4月10日、「国内IoT市場におけるテクノロジー別の支出額予測」を発表しました。
IDC Japanでは、国内IoT市場において、2016年の支出額は5兆270億円で、2016年~2021年の年間平均成長率(CAGR) 17.0%で成長し、2021年の支出額は11兆円に達すると予測しています。
出所:IDC Japan 国内IoT市場におけるテクノロジー別の支出額予測 2017.4.10
IDC Japanでは、た国内におけるIoT支出を「ハードウェア」「コネクティビティ」「ソフトウェア」「サービス」という大きく4つの「技術グループ」に分類して予測をしています。
IDC Japanでは、十数年前においては、IoTの利用用途は、産業機械の状態監視/異常検知といった単純な用途が中心で、ハードウェアとコネクティビティといったIoTに最低限必要な技術グループへの支出額が多くを占めており、予測期間の前半ではハードウェアとコネクティビティが市場の半分程度を占めると予測しています。
IDC Japanでは、2018年末までに、FORBES Global 2000に含まれる国内企業の3分の1で、デジタルビジネスによる売上成長率が、それ以外の製品やサービスの成長率の2倍以上を達成すると予測しており、今後は、IoTを活用して従来型の「もの売り」ビジネスから脱却し、デジタルビジネスを創出する上では、IoTクラウドプラットフォームやアナリティクスソフトウェア、およびそれらに付随するさまざまな導入サービス/運用サービスといった技術要素に対する支出を増やしていく必要があるとしています。こういった背景により、デジタルビジネス拡大とそれに伴う高度IoT活用によって、予測期間の後半では、IoT向けのソフトウェアやサービスといった技術グループへの支出額割合が急速に増加し、2021年には全体の62%に達すると予測しています。