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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

クラウド導入にあたっての経営者の理解とイニシアティブ

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クラウドサービスの導入にあたっては、経営陣の判断も重要となります。

経営陣が、取り巻く現在の経営環境や自社の経営戦略やビジョンなどと照らし合わせながら、優先順位をつけて判断していくことになります。

自社の経営戦略において、コスト削減や経営の見える化、生産性向上、攻めの経営などにおいて、クラウドサービスの採用は選択肢の一つとなるでしょう。

従来はオンプレミスシステムで利用していたものがクラウドサービスを利用することで、経営陣としてシステムを持たないということのリスクはあるかといった検証も必要です。保有する情報システムの求められる品質やセキュリティレベルなどから、クラウドサービスに移行せず、オンプレミスシステムのままにするというのも判断の一つとなるでしょう。

クラウドサービスの導入に伴い、自社の業務フローの変更や、情報システム部門の人材を他のコア業務にシフトするといったように、組織の再編や業務フローの変更なども必要となるでしょう。また、クラウドサービスの利用により、共通化されたプラットフォームによるガバナンスの統一や、海外拠点展開の加速などもしやすくなるといったメリットもあるでしょう。

また、IoT(Internet of Things)やビッグデータなどの、新たなビジネスを展開するにあたって、クラウドサービスを採用するといった判断も考えられます。事業が軌道にのれば、クラウドサービスの利用を拡充し、事業撤退の場合はサービスを停止するなど、事業の拡大や縮小に応じて、クラウドサービスを利用することで、事業の急速な拡大への対応とリスクの最小化への対応が可能となります。

自社の経営戦略と照らしあわせ、攻めの経営などで、クラウドサービスを導入すると経営戦略として判断した際には、経営陣が自ら推進役となって取り組むことが重要となります。

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