政府の「人工知能・ロボット アドホックグループ」の設置と検討状況について
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総務省は「情報通信審議会 情報通信技術分科会 技術戦略委員会 重点分野WG」において、人工知能・ロボット分野についてWGにおいても十分に議論されておらず、深堀りが必要であるとし、2015年3月31日に、「人工知能・ロボット アドホックグループ」を設置しています。
2015年4月2日に第1回の会合を開催し、検討やその背景などを説明し、4月6日の第2回では、重点分野WGへの報告(案)についての議論を行っています。
それぞれの検討状況を見てみましょう。
第一回では、人工知能とロボット関連で議論をしています。
人工知能関連では、
- シャーロAIや通信やセンサーを組み合わせることでこれまでにない革新機能の実現
- ネットワークのノード(エッジ)に機械学習機能をもたせた分散制御
- センサーデータの活用による人間の生体情報のモニタリング
- エモーション(感情)を新たな要素として検討 などが、あげられています。
ロボット関連では、
- ドローンの安全面でのリスクや社会的受容性や利便性とリスクについて
- ドローンの特区の設置
- 2020年の東京オリンピックの有効性 があげられています。
全体の議論の方向性としては、ロボット・人工知能とのネットワークがどのように連携できるのかを議論の中心にすべきという流れとなっています。
出所:情報通信審議会 情報通信技術分科会 技術戦略委員会 重点分野WG(第3回) 2015.4.10
第2回の議論も見てみましょう。
自動運転/作業関連では、
- 機械と人間が共存する環境での自律制御を実現する場合の安全基準の必要性
- 自動運転はバスやトラック等の商用車から導入が始まり、個人向けは高級車から適用される可能性
- 自動運転におけるネットワークの重要な役割は、①リアルタイム性②安全性③確実性が求められる
戦略としては、
ネットワークでセンサー、アクチュエーター、コントローラが結びつき、このうえで流れるロボットのデータをどのように扱うか、といったことなどが議論されています。
出所:情報通信審議会 情報通信技術分科会 技術戦略委員会 重点分野WG(第3回) 2015.4.10
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