ロボットが同僚になる日
日本経済新聞 2014.9.15の記事に「ロボットが同僚になる日」の記事が掲載されていました。
大手部品メーカーのTHKでは、工作機械などに使う部品の組み立てや検事の仕事を行うロボットを「イチロー」と名づけており、そのほか、「トルネード」や「ゴジラ」などといた名前の仲間もいるようです。
記事で書かれている他の情報などをも交えながらポイントを整理してみたいと思います。
事例
THKの国内4工場には2009年から10台以上の人間型ロボットが導入され、1880人の従業員とともに生産。ロボットは24時間休まず稼働。
ロボットは川田工業が開発する人型ロボット「NEXTAGE(ネクステージ)」。価格は740万円、150台以上の販売実績。金額は数年でパートなどの人件費を回収できる計算になります。
THKインテックスが展示したのはNEXTAGEを使った生産現場のデモ
(ベンチャーの勃興)
ロボットベンチャーの事例も紹介されています。
デンマークに本社をおく「Universal Robots(ユニバーサルロボット)」は大型需要では対応できなかった多品種少量の生産ラインや狭い工場等に対応したロボットを開発し、独フォルクスワーゲンのエンジン工場に納入されています。
http://www.universal-robots.com/
Universal Robotsのページでは動画も公開されています。
国内総代理店「Grine Planning ltd」では、日本語でユニバーサルロボットの特徴を紹介しています。
ユニバーサルロボットは、非常にコンパクトであり騒音もなく静かで、安全柵無しで使用することができます。単純作業の多い現場に導入すれば、容易に利益を得ることができます。また、設備投資の回収期間は極めて短期間で可能です。
ロボットは軽量であり、簡単に施設内で必要な作業現場まで移動する事ができます。 プログラミングは、ダイレクトティーチングが可能な為、直感的に行う事ができます。ロボットを制御する タッチスクリーンの画面上で操作が可能であり、様々な機能の範囲から、必要な機能を選択することができます。
ピーター・ドラッカーの言葉も引用されています
人はひとつの動作しかさせられないと著しく披露する。いくつかの作業を組み合わせた方がよく働ける
ロボットなど機械が得意な範囲は、テクノロジーの進化とともに、単純労働だけでなくIBMのWatosonに代表されるように知的労働の範囲まで広がりを見せています。
近い将来ロボットの同僚が増える可能性がある中で、人間しかできない付加価値のある仕事とは何なのか、考えていく機会が増えていきそうです。