中小企業の情報化とコネクターハブの役割
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経済産業省と中小企業庁は2014年4月25日、「2014年版中小企業白書」を公表しました。
中小企業においては、景気は緩やかに回復しており、中小企業の業況も持ち直している状況ですが、人口減少・高齢化、事業継承、国際化、就業構造の変化への対応など、課題は山積しています。
中小企業の情報化も急速に進んでいます。携帯電話の世帯保有率は既に9割超となっており、スマートフォンやタブレット端末も、この3年間で急速に普及しており、スマートフォンでは2012年の時点で49.5%に達しています。
一方、小規模事業者の半数以上が自社のホームページを保有しておらず、自社サイトでの製品販売・予約受付は1割程度、ネットショップ等への出店・出品は1割を切る9.5%となっており、ネットショップなどデジタルマーケティングを活用した販路拡大は収益を大きく左右することでしょう。
そして、経済産業省では、地域経済に資金を域外から調達し、域内に配分している企業を「コネクターハブ企業(地域中核企業)」を抽出することで、国や地方自治体等の効果的な政策資源投入につなげることを狙いとしています。
地域における産業構造の全体像、地域における産業別のサプライチェーン、コネクターハブ企業の取引構造を見える化することで、地域の中小企業への効果的な政策支援による経済成長を牽引する「好循環」の実現が期待されています。
- 2014年版中小企業白書をまとめました(PDF形式:177KB)
- 2014年版中小企業白書の概要(PDF形式:582KB)
- 2014 年版中小企業白書について(本文)(PDF形式:3,160KB)
- (中小企業庁HP)2014年版中小企業白書
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