エバンジェリストの存在
日本経済新聞の2012年8月28日の記事「IT「伝道師」 プレゼンの極意 」を大変興味深く読ませていただきました。
IT(情報技術)サービスは便利なようだが、内容の理解が難しい。こんな顧客の悩みを解消するため、営業に同行したりセミナーで講演したりして自社のサービスを分かりやすく説明する「エバンジェリスト」と呼ばれる担当者が活躍の場を広げている。(中略)エバンジェリストは直訳すると「伝道師」。IT業界で新技術やサービスの長所を分かりやすく伝える役割を担う。
クラウド業界では、AWSやマイクロソフト、IBMなど外資系事業者では、技術やサービスに精通したエンジニアや開発者出身の多くのエバンジェリストが活躍し、コミュニティやビジネスパートナーにおいての重要な役割を担っています。
日本経済新聞によると、アマゾンデータサービスジャパンのエバンジェリストの玉川憲氏は年160回、日本マイクロソフトのテクニカルソリューションエバンジェリストの西脇資哲氏は年間180~190回もの講演回数をこなしています。
エバンジェリストとは、本来の意味はキリスト教における伝道者のことを指していますが、IT業界では、自社のサービスや商品、ノウハウなどを、講演、執筆セミナーなどを通じて、顧客やパートナーなどに広くわかりやすく説明する人を指してます。
エバンジェリストは、技術やサービスに精通したエンジニアや開発者が多く、正式な職位として採用する企業も外資を中心に増えています。自社のクラウドサービスやノウハウなどを講演、執筆セミナーなどを通じて、顧客やパートナーなどに広く情報を提供するなど、会社にとって重要な役割を担っています。
クラウドビジネスで市場をリードしている事業者の多くは、エバンジェリストの存在感が際立っています。
一方、日系のIT企業においては、エバンジェリストの存在をあまり目にすることがありません。日本企業においても個々の社員の対外的な情報発信力を高め、対外的な活動の評価や支援する仕組みをつくり、年間100回以上を超えるぐらいの職務として活動できるエバンジェリストを育成することが、必要とされているのかもしれません。
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担当キュレーター「わんとぴ」
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