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拙書「クラウドビジネス入門」の品切れについて考えてみる

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先日、ブログで拙書「クラウドビジネス入門」の品切れのご報告をさせていただきました。

その後、増刷はしないのか、改訂版は出さないのか、電子書籍で出したらどうか、など様々なご意見を頂戴いたしました。先日、別の出版社の方ともお話をしたのですが、返本が当たり前という時代に、品切れになったということは、少々驚かれていました。

実際にロングテールで売れた理由としては、自分なりに以下のように分析しています。

初心者向けのビジネス書であること

クラウド関連の書籍は、企業ユーザ視点でのビジネス書として位置づけている書籍はあまり多くありません。また、そのため、これからクラウドをビジネスの視点で勉強しようという方が多く購入されたのではないかと思われます。

クラウドコンピューティングというキーワードが今でも注目されていること

私が、クラウドコンピューティング関連の書籍の執筆を始めた頃は、日系企業の大手ITベンダはほとんどキワードとして使っていませんでした。外資系事業者より遅れること1年、日系のITベンダもクラウドというキーワードを頻繁に使うようになりました。若干のタイムラグがあったことによって、クラウドへの注目度が徐々にあがり、長続きしているようにも感じています。

また、クラウドコンピューティングの定義が曖昧であり、プライベートクラウドやハイブリッドクラウドなど、クラウドコンピューティングから派生したキーワードが多く登場し、それぞれが議論の対象となっています。そして、クラウドをビジネスモデルとして注目するケースも増えてきており、書籍を購入して、もっと深く調べてみようというケースもあったのではないかと思います。

クラウドの導入を本格的に考える時期に入っていること

拙書は、実際に導入ユーザを訪問し、事例を多く掲載しました。実際に導入を検討する企業ユーザの場合は、事例を重視する傾向があり、第一章に事例を紹介していることが評価されたのかもしれません。

ソーシャルメディアを活用していること

ブログやツイッターで、ダイレクトに書籍の宣伝をすることはありませんが、ブログやツイッターのプロフィールには、書籍のリンクを貼ったりしているため、そこから誘導されて購入される方もたくさんいらっしゃいました。ブログやツイッターでその人の専門性や人間性を確認した上で、購入されるというケースは比較的多かったのではないかと思います。今後、さらにソーシャルメディアによる書籍のクチコミの影響力は増えていくのではないかと感じています。

以上のように、クラウドコンピューティングとソーシャルメディアの流れに支えられ、始めての書籍で無名にも関わらず、このように売れ方をしたのは、大変幸運だったと思っています。

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