ビジネスパーソンが「ツイッター」でつぶやくビジネス術
日経産業新聞(2010.3.5)の記事「つぶやくビジネス術」で私のツイッターでのビジネス活用をとりあげていただき、氏名と所属する会社名も掲載されました。
本記事の中では、ソフトバンクの「次の30年ビジョン」でのツイッター活用や、価格比較サイトの「ECナビ」でツイッターを使って2011年春の新卒学生採用をしている事例等が紹介されています。
私の場合は、あるセミナーで講演をさせていただくことになり、宣伝としてつぶやいたところ、約800名の応募者が集まったという事例が紹介されています(※つぶやいただけで人が集まったわけではなく、主催者側の積極的な宣伝があったのが大前提です)。また、原口総務相とのツイッターでのやりとりといったように、著名人とのコメントのやりとりなども紹介されています。
原口総務相とのやりとりは以下のとおりです。
情報通信政策の1年間をまとめてみました。 http://bit.ly/6rcZM1 @kharaguchi
7:08 AM Dec 30th via web
とつぶやいたところ、以下の回答をいただきました。
まさか、総務大臣という雲の上の方が、読んで回答をいただけるとは思いもよりませんでした。ツイッターであれば、著名人の方ともやりとりができる可能性があるというのが、とても魅力的です。
また、日経産業新聞の記事の中では、私は以下のように、
これからの半年間でツイッターを使える人とそうでない人の間で、ビジネススキルに大きな差が生じるだろう
とコメントをしています。
新聞記事なのでは、全体のインタビューの中で一つのコメントがクローズアップをされたのですが、自分が感じているのは、以下のとおりです。
これから半年間の間は、ツイッターが一般的に認知される時期に入り、ツイッターを利用する人もかなり増えてくるでしょう。それまでにツイッターを使いこなせていなければ、使いこなせている人との間に、ビジネス的な面において、大きな差が出るのではないかということです。
ツイッターを使いこなすということは、人それぞれですが、自分のビジネスパーソンとしての使いこなしは以下のように考えています。
自己ブランディングを形成する
ツイッターの場合は、日ごろの活動などもつぶやけるため、自分を表現できるツールです。つまり、自分自身を良くも悪くも人となりが見えてきます。少なくとも、相手にとって良い印象を植え付けておくことが重要となってきます。そのバロメータとなるのが、フォロー数とフォロアー数です。フォロー数に対して、フォロアー数が多ければ多いほど、対外的な認知度は高いと言えるでしょう。
人脈を形成する
私自身、ツイッターがきっかけとなって、おそらく数十名の方とお会いすることができました。これまで、自ら数回程、クラウドやスマートグリッドの勉強会を開催し、ツイッター経由で多くの方と実際に会うことで、貴重な情報交換ができ、ビジネスベースでも進展をしています(関連記事)。
プロモーションとして活用する
これまで、幾度となくツイッターでPRをしてきました。日経産業新聞でも一部紹介されていますが、自分の講演や事務局となるセミナー、そして書籍の案内もしました。また、毎朝、ブログのアドレスも貼って誘導をしています。フォロアー数が増えるにつれて、その効果は確実に高まっています。特にRTをしていただいた場合は、想像以上の効果を生み出します。
情報収集ツールとして活用する
ツイッターでは多くの政治家や大学の有識者などの著名人がつぶやいています。また、各新聞社やITのニュースサイトもRSSのように配信をしています。特に、私自身が尊敬している方やキーマンとなる方のつぶやきは徹底的にチェックをし、つぶやきを見ながら、実際に仕事内容を変えていくといったこともしています。
連絡ツールとして活用する
お互いにフォローしあっている方とは頻繁に連絡のやりとりをしています。140文字なので、重要なことは書けませんが、手短にポイントを絞って用件のやりとりができるなど、非常に効果的に事を進めることができます。私の経験ではメールよりもツイッターのほうが反応が早いというケースがほとんどです。特に相手がつぶやいている時にDMを送るのは非常に効果的です。
(市場と対話できる)メモとして活用する
また、気になった記事やキーワードなどは、ツイッターでメモをすることにしています。特に、お気入りやRTやコメントが多かったつぶやきには、自分なりに分析をし、良いものは積極的に取り入れるようにしています。最近で一番お気に入りが多かったつぶやきは、
メモ:忙しがるのは二流の証拠。優秀な人は猛スピードで静かに動く。
です。
まだ、他にもたくさんあるかもしれませんが、ビジネスの視点においては以上のことを意識して、ツイッターを活用しています。
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話は少し脱線してしまいますが、読売新聞の「3月6日付 よみうり寸評」にツイッターに関してやや否定的な内容が書かれていました。
なぜ、こんなものが流行るのか。インターネットの世界で利用者が急速に増えている「ツイッター」にそう首を傾かしげている人は多かろう
確かに、実際にやってみなければそう感じる人が多いでしょう。私も始める前はそう思っていました。「140文字でつぶやいて何がおもしろいんだろうか。」と。
しかし、今ではビジネスにおいても必要不可欠のツールとなっています。これまでプライベートで活用していたツイッターもおそらく、ビジネスとしての活用頻度も上がってくるのではないかと感じています。私のツイッター仲間でも、実名をいれたり、自分の顔写真をいれたりするなど、積極的にビジネスとして活用しようという人も増えてきています。著名人であれば別ですが、遅く始めれば始めるほど、その効果を確認できる機会が少なくなるのではないかと感じています。
このブログを読んでみて、ビジネスパーソンとしてもっとツイッターを活用してみたいと、少しでも感じていただいた方がいれば幸いです。