Interop Tokyo 2009に参加してきました
6月10日(水)~12日(金)に開催された「Interop Tokyo 2009」に参加してきました。参加したのは11日(木)で午前中にIMCの有料セミナーを受講し、午後から展示会場を見学しました。
ざっとした感想ですが、日立製作所等の大手IT企業が大型ブースで出展せず、また来場者数も昨年度と比べると1割以上も減少し、スペース的にもこじんまりとした印象でした。今年は景気の影響も大きく受けているのではないかと感じました。
本展示会で目をついたのは、クラウドコンピューティング、仮想化、そしてデジタルサイネージです。デジタルサイネージは非常にビジュアルな展示ができるので参加者の興味をひいているのが目につきました。富士通やNEC等はクラウドコンピューティングというキーワードを積極的に使っていました。
富士通のメインブースのはディスプレイに『IT活用の新しい選択肢「クラウドサービス」』というキーワードをのせ、プレゼンされる方もクラウドコンピューティングを連呼していました。富士通は、クラウドサービスの「Trusted Platfom Service」をリリースすることをアナウンスしてから、戦略的にかつ積極的にクラウドというキーワードを使っているという印象です。クラウドを連呼していると、ブースに多くの人が集まってきますので、集客的には効果が高いのではないかと実際に見てみて感じたところです。
NECは「クラウドコンピューティングの最新技術」をブースの前面に出しており、オープンセミナーのセッションにおいても「クラウドコンピューティング時代のネットワークの省エネ技術」や「クラウドコンピューティングを実現するNECの仮想PC型シンクライアントシステム」等クラウドをタイトルにつけるケースが多く見受けられました。
NTTコミュニケーションズでは、展示ブースではそれほど大々的にクラウドというキーワードを使っていなかったもののオープンセミナーにおいては、「クラウドコンピューティングは企業システムに浸透するか」、「セキュアなVPNで実現する安心・快適なSaaS/クラウドサービスとは」、「NTTコミュニケーションズのクラウドコンピューティングを含むプラットフォーム戦略について」、「NTTコミュニケーションズが目指す次世代クラウド構想「Setten」について」等積極的にクラウドというキーワードを使うセミナーが目につきました。
昨年のInteropでは全くといっていいほど「クラウド」を目にすることがなかったのですが、今回は日本のIT企業も積極的に「クラウド」というキーワードを企業のサービス戦略のメインの一つとして展開してきているという印象を持ちました。日本のIT企業がGoogleやAmazonやMicrosoft等、どのように差別化し優位性を高めていくのか、注目されるところです。