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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

世界ICTサミット2009に参加してきました

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6月8日(月)から二日間開催される「世界ICTサミット2009」の初日に参加してきました。本サミットは応募者数が6000名程度で抽選で当選した人は約600名とかなり狭き門だったようです。新しくできた日経ホールも各席でテーブルが引き出せたり、電気がつけられ、また今回のサミット用に無線LANの環境も用意されるなど、パソコンでネットを使いこなすにあたって快適な環境が用意されていました。

本サミットの概要と感想を述べさせていただきます。初日の午前中しか聴講していませんが、主なテーマとしてとりあげられていたは「グローバル」と「クラウド」でした。

まず、富士通の野副社長の基調講演では、「Think Gloal、Act Local」をテーマにグローバル戦略を重視し、事業戦略においても世界中でサーバを50万台販売するなど、日本を一事業所としてとらえ、グローバル規模での数値目標をたてています。

クラウドについては明確な戦略とブランドを掲げ、「Trusted-Service Platform」を10月にサービスを開始し、クラウドビジネスを本格化していくとのことです。世界で85のグローバルデータセンタを保有しているというのも少々驚きました。これから、さらなるグローバル化に向けて、シスコ、オラクル、SAP、マイクロソフトなどとも提携を強化していくようです。

続いて、グーグル副社長のブラッドリー・ホロウィッツ氏より、「Google Apps」を中心としたグーグルのクラウドビジネスについての講演を聴きました。すでにグーグルの講演は何度か聞いていたため、目新しい情報はそれほどなかったのですが、「Google Wave」によるサービスの融合は注目されるところです。

次に、ガートナー上級副社長のピーター・ソンダーガード氏よりクラウドに関する講演がありました。ピーター氏は、「クラウドの定義をはっきりさせなければならない」と説明しているように、どの立場でクラウドを議論しているのか明確にする必要があるという趣旨の話をされていました。   
クラウドのモデルについて以下の4つに分けていました。

・Aquaintance Model (Service)   
・Business Model (Pay for Use)   
・Access Model (Internet)   
・Technical Model (Scalable)

クラウドは拡張性や柔軟性をもち、グローバル規模でサービスが産業化していく方向性を述べ、クラウドはバズワードではなく、定義をしっかりさせることによって、具体的なビジネスモデルになるという趣旨のコメントをされていました。

ピーター氏が繰り返しテーマとして説明していたのは「クラウドを管理するスキルと管理するモデル」についてです。クラウドが今後本格的に普及し、複数のクラウドサービスをユーザ側が利用することになると、クラウドを管理する能力が求められるようになり、それに対応するビジネスモデルがうまれてくるということです。クラウドサービス連携のニーズも高まり、ひとつの大きなマーケットが生まれていくのかもしれません。

また、日本のクラウドの動向についても簡単に述べられていました。NECや富士通がクラウド戦略を明らかにしてきていることや、日本の政府がクラウドに対して本格的に取り組もうとしている事例を紹介していました。一方で、まだ日本においてはクラウドに対する詳細な定義とどのように使っていくのかということが明確になっていないという指摘もしていました。

午前中の最後は、 「クラウドコンピューティングの台頭」をテーマにガートナーのピーター・ソンダーガード氏、EMCの上級副社長マイク・ファインバーグ氏、マイクロソフト日本法人社長樋口氏、ネットワンシステムズ社長吉野氏のパネルディスカッションがありました。クラウドの今後の方向性やどこまでがクラウド化していくのかといったようにそれぞれの立場からクラウドビジネスの方向性について意見を述べられていました。

以上   
全体的な自分なりの印象をメモベースで共有させていただきました。初日のテーマは、「グローバル」、「クラウド」、そして午後からは「ソーシャルWeb」でした。今回の6000にも及ぶ応募者数、そして、会場は早くから満席になっていました。また、パネルディスカッションで会場から「クラウドはこれから進むか」という問いに対して約7割程度が手をあげており、「グローバル・クラウド」に対しての関心の高さを改めて感じることができました。

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