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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

コンテンツ・ビジネス・サミット(仮称)

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先日、洞爺湖サミットが終わりましたが、コンテンツ分野においてもサミットが開催されるようです。

経済産業省は7月23日、コンテンツ産業のアジア展開の促進に向けて「アジア・コンテンツ・イニシアティブの策定」を公表しました。今回の策定の主な目的は、

  • アジアの成長と共にコンテンツ産業を成長させる
  • 日本固有のコンテンツ産業商習慣を国際化する
  • 優れた人材の国際的な交流を増やす
  • 環境問題など他産業との「つながり」を増やす

です。そして今回の策定の背景には、アジアにおける経済発展や「コンテンツグローバル戦略」によるアジアシフトの強化、そして「アジア経済・環境共同体」構想による消費市場の活性化などがあげられます。

そして、アジア・コンテンツ・イニシアティブの取り組みとは、

「アジア・コンテンツ共同体」という価値共有の基盤を創出するまでの方向性(政策パッケージ)を示す戦略的な指針をつくり、各国の状況にあった政策を展開することとしています。(図:アジア・コンテンツ共同体のイメージ図)

asia 

具体的政策の一つにコンテンツ・ビジネス・サミットの開催があります。アジアを始めとする世界各国のコンテンツ産業関係者を集め、ビジネスベースでの共同を強く推進するというものです。報告書の中では以下のとおり書かれています。

政府・日本経済団体連合会・コンテンツ業界・日本貿易振興機構(JETRO)・コ・フェスタ百人委員会を含めた官民合同の協議会を主催すると共に、コ・フェスタに合わせコンテンツ・ビジネス・サミットを開催する。アジアを始めとする世界各国のコンテンツ産業関係者を集め、ビジネスベースでの協働を強く推進する。また、アジア・コンテンツ憲章を策定し、アジアにおけるコンテンツ産業のあり方についての基本方針を定める。

日本のICT国際競争力の低下が指摘されていますが、日本のコンテンツ競争力は、秋葉原を代表する萌え系や、ピカチューに代表されるようにアニメの分野で世界をリードする立場にあります。また、今後著作権などコンテンツの取り扱いについて様々な議論も必要となってくるでしょう。そういった意味で、地域はアジアには限定されていますが、コンテンツ分野でサミットが開催されるというのは非常におもしろい取り組みではないかと感じているところです。


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