エネルギー不足時代にも通用するビジネスモデル
今、CO2削減、低炭素社会など、環境に配慮した社会のあり方が今問われています。洞爺湖サミットなどでも地球温暖化や食糧危機問題に関して議論される予定です。そして、ガソリン価格と高騰も私たちの生活を直撃しています。価格高騰で事業が成り立たなくなってきている企業も出てきています。
そして、企業は、環境に配慮したCSR、グリーンITによるIT機器の省電力化など、様々な取り組みがなされています。
このまま、私たちが今のペースでエネルギーを消費していけば、どうなるのでしょうか?
先日、「エネルギー危機からの脱出」という本をITmediaさんから献本いただきました。幸せを最大化し、消費エネルギーを最小化する取り組み、つまり、本当に幸せな社会を創るために、国、企業、そして一人ひとりができることを考えていくための大変興味深い本です。
企業においては、環境に配慮したビジネスモデルの創造をしていく必要もあるでしょう。エネルギー不足時代にも通用するビジネスモデルとして以下の4つをあげています。
- モノを売るのではなくてサービスを提供するビジネスモデル
- すでに国内に蓄積されている資源やエネルギーを活かすビジネスモデル
- 半農半×型のビジネスモデル
- 持続的な低成長を目指すビジネスモデル
①では、モノを共有化・共同利用すること、自動車の移動性を提供すること、資源をサービスで代替すること、在庫をなくすこと、など環境負荷を軽減する事例が紹介されています。
②では、携帯電話の例をとりあげ、液晶画面の電極などにつかわれるインジウムは、1トンから280グラムもとれる効率のよい“鉱山”と表現しています。
③では、農業に携わって安全な農作物をつくりつつ、自分のやりたい自営的な仕事によって、一定の生活費を得るという暮らし方を紹介しています。
④ では、「持続的な低成長」で社員の幸せを作り出している日本の企業のモデルを紹介しています。
日本の食糧自給率は、年々低下し、今や40%を切っている状況です。中国やインドなどの成長や、バイオエタノール等の影響により、日本に輸入される食糧が減ることによって、食料危機に陥る可能性が指摘されています。ガソリン価格の高騰も日本の社会全体にとって大きな問題です。IT業界ではグリーンITの推進。増え続けるIT機器の省電力はは待ったなしです。
今、国、企業、そして私たち一人ひとりが、エネルギーのことを考え、そしてエネルギー最小化の中で幸せとは何なのか真剣に考えていく時代にきているのかもしれません。