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災害そして戦争等の有事に力を発揮するWeb2.0の技術

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Web2.0はコンシューマの世界で一般的になっていますが、災害さらに戦争(戦場)等での活用が始まりつつあります。

いくつか事例等をあげてみましょう。

 

米国国防総省がマッシュアップを採用へ

米国国防総省では、マイクロフォーマットとマッシュアップを用いて既存データをまとめ、兵士がそうした情報を利用できるようにする計画を立てています。戦場でも若い世代はブログやRSSそしてマッシュアップ等の技術を使って互いにコミュニケーションをとっており、ならば軍隊でも使おうと考えているようです(ITmedia 関連記事)。

 

“軍隊2.0”というコンセプト

9月になってしまいますが、「REALCOM エンタープライズ2.0 Day」に参加してきました。基調講演の中で、米国陸軍は“21世紀の軍隊”(Force XXI)と名付けた次世代陸軍ビジョンを発表し、「軍隊2.0と呼んでもいいが、上意下達の階層型組織から各部隊がネットワークで情報を共有するネットワーク型に転換した」という点を強調されていました(@IT関連記事)。

 

Web2.0の技術が災害の現場を近くに見せる

10月、米国カリフォルニア州南部で起きた大規模な山火事は日本にも大きな衝撃を与えました。今回は特にその災害情報の共有においてWeb2.0の技術が力を発揮しました。『Google Maps』のマッシュアップを立ち上げによる緊急避難場所や病院そして災害情報の共有、Twitterによる現場レポート、myspaceFlickrYouTubeそしてWikipediaによる情報提供等、マスコミだけでなく消費者側が様々な情報を発信事例が話題となりました(WIRED VISION 関連記事)。

 

有事の際に力を発揮する

日本でも災害等の有事の際に重要なのはいかに情報共有を迅速でかつ正確にしていくかというのがポイントの一つであると考えています。その際にマスコミや政府からの一方的な情報だけでなく、消費者の力が災害の影響を最小限に抑えることもできるかもしれません。

 
そして、国防においてもマッシュアップ技術を使って情報共有とコミュニケーションを重視していこうという動きが出てきています。

 
これからも日本において地震等の災害が起きることは容易に予想されます。自治体や政府の力だけでなく、我々個々の意識を高め有事の際の情報をマッシュアップし、コミュニケーションそしてしかるべき対策をとっていくという試みが今後さらに大切になってくるのではないかと考えています。

 

 

 

 

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