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ソーシャル・ユビキタス社会になれば世の中楽しい!?

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皆さん“ユビキタス”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?総務省が「u-Japan政策」で推進しているキーワードで、2010年「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークに簡単につがなるユビキタスネット社会の実現を目指しています。

 

ユビキタスという言葉はまだまだ認知されていない

しかしながら、“ユビキタス”という言葉が言われ始めてからずいぶん経っていますが、goo ランキングの「実は意味を知らなかったビジネス用語ランキング」の30以内に入る等、まだまだ認知度が低いのが現状です。また、“ユビキタス”という言葉はもう古いという意見も出ているのが現状でしょう。

 
一方、Web2.0やソーシャルネットワーキングと言われるSNS等に代表されるように、ユー側が携帯電話でいつでも、どこでも、誰でも、アクセスできるようになり、加えて誰でも簡単に情報を発信できる時代となりました。

 

ユビキタスには必要なのは“ユーザの視点”

昨日、「ユビキタスネットワークシンポジウム2007」というフォーラムに参加してきました。

1129_1 総務省が「ユビキタスネット社会」の実現に向け委託した8つの研究開発プロジェクトの成果発表会です。講演の内容や展示会の内容は他のイベント等と比べてもレベルが高くかなり充実したものだったと思われます。しかしながら、最初の総務省の方がおっしゃったように、発表者も研究者の方ばかりで“ユーザの視点”にたったアプローチが今後必要になってくるのかもしれません。

 

ユビキタスにはコミュニティが必要

ユビキタスネット社会がこの先普及していくためには、ユビキタス・コミュニティが必要だとされています。では、このユビキタス・コミュニティとは何を意味しているのでしょうか? 展示会の中からコミュニティを指していておもしろかったのをいくつかピックアップしてみましょう。

 
ソーシャル・キャピタル・サービス in 青森

人の和、地域の和で、みんな“和和(にこにこ)”まちづくりをスローガンに、「街中でマチコミ情報がケータイに降ってくる」ように携帯電話で“今だけ、ここだけ、私だけ”のまちなか情報がゲットできる仕組みです。

1129_2 そして地域SNSとも連携し、バーチャルとリアル世界の連動を実現しています(関連サイト)。実験エリアは、青森市中心市街地で今テーマとなっている中心市街地活性化施策にも活用できそうです。【左の写真は携帯の画面とSNSの画面】

 


ケータイ版ライフログ

“ライフログ”は最近トレンドになりつつあるキーワードですが、外出先で気になった場所、商品、イベントなど様々な体験を、携帯電話のセンサ(カメラ・GPS・バーコードリーダ)を使って、その場で簡単に日記(ライフログ)化できるコンセプトのサービスです。

1129_3 ブログやSNSの機能ももっており、情報交換をすることもできます(関連サイト)。【左の写真は携帯のカメラで写した画像をアップしたブログとアップした場所の地図の画面】

 



ソーシャルテレビ

“視聴率”という言葉をよく聞くと思いますが、“視聴率”が高いのが人気番組のバロメーターとなっています。しかし、パソコンや携帯のソーシャル化が進む中において、テレビも視聴率に変わるソーシャルな仕組みを考えていくことが必要になってくるでしょう。

1129_4 本展示会では、リモコン操作をセンシングして、テレビ番組の視聴情報を取得して、他ユーザと今どんなテレビを見ているか等のプレゼンス情報をパソコンや携帯電話でリアルタイムに共有することができます。【左の写真は自分のテレビと他のユーザが見ているテレビ情報を共有している画面】

 


ソーシャルとユビキタスの融合

ユビキタス・コミュニティというキーワードが一部言われていますが、もっと適したキーワードがあるのではないかと感じています。今回ご紹介したように、展示会の中でも“ソーシャル”というキーワードをいくつか目にしました。ユビキタスネット社会は技術も充実してきていますが、大切なのは“ユーザの視点”そして“ソーシャルの視点”だと考えています。

 
ソーシャルとユビキタスが融合するソーシャル・ユビキタス社会が実現すれば、世の中もっと楽しく、そして面白くなるのではないかと考えています。

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