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「見ることは信じること(Seeing is Believing)」と消費者行動

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「百聞は一見にしかず」は一見にしかずということわざは皆さんよくご存知かと思います。また、英語では「見ることは信じること(Seeing is Believing)」ということわざもよく聞くと思います。何事かを信じることにとって、見る以上の経験はないということを言い表しているものです。

 
しかしながら、ブログやSNS等によるCGM(Consumer Generated Media)の登場によって、必ずしも「見ること」と「信じること」は一致するというわけではなくなってきているようです。

 

電通総研の研究レポート「ユビキタス・コミュニケーション~消費行動に対応した企業の課題を考える~(PDF)」によると、

インターネットやモバイルを含む新しい情報通信テクノロジーによる知識の大量流通を背景として、商品を「知ること」と「信じること」が結びつきにくい情報環境が到来しつつある。

 
つまり、「知ること」と「信じること」の分裂を消費者が経験しているのです。

 
そして、その分裂を埋めて、統合する仕組みが、ブログやSNS等のCGMやコミュニティの存在です。

 
消費者は「見ること」と「知ること」から始まり、ブログやSNS等のWeb2.0のツールを使いながら「信じること」の試行錯誤を繰り返し、購買に結びつくという複雑な消費者行動になってきています。

 
冬のボーナスシーズンが始まり、またクリスマスプレゼントの購入も検討を始めつつあると思いますが、今年の消費者行動は様々な変化があるのかもしれません。

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