「全国学力・学習状況調査」の結果から見るテレビゲームとインターネットの付き合い方
「子どもたちの知識を活用する力が問題」。多くの方が既にご存知のように、10月24日、「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)」の結果を公表しました。
調査結果として、子どもたちの、基礎知識はあるが知識を活用する能力が弱いという結果が出ており、思いのほか、学力の地域格差が生じていることもわかりました。特に、国語の「正しく読み取る」「考えをまとめる」や数学の「考えの過程を明確にし説明する」力等が弱いことが読み取れます。
また、テレビゲームやインターネットの利用も「1時間未満」の一番正答率が高く、「全くしない」と「1時間以上2時間未満」が続いています。それ以上は時間がたつにつれて正答率が下がっていっています。
「全くしない」よりは、少しは利用したほうが正答率が高いということから、子どもたちがテレビゲームやインターネットをほどほどにさせることのバランスが必要であるということがわかります。私も1年生の娘がいますが、子どもたちにどの程度こどもたちにゲームをさせるかということは少々判断に迷っているところでもあります。
子どもたちの学力は先ほど述べたように「正しく読み取る」「考えをまとめる」力が弱いということがわかっていますが、マイナスに作用されると読めるインターネットを活用することはできないのでしょうか? 以前ブログで「ブログを学校の総合学習と情報モラル教育に活用する時代」等で紹介させていただいたように、多くの情報をまとめて発信することによって、人と共感しながら自分の考えをまとめていくというプロセスは非常に大切かもしれません。また、インターネットとは少し違いますが、「マインドマップを学校教育に活用する」でも書いたように、マインドマップで「考え方をまとめる力」というのもつけていく必要もあるのでしょう。
テレビゲームも最近は頭を使ったり体を動かしたりするゲームも増えてきていますので、全くしないというよりは、少ない時間でもゲーム体験をしていくことも重要になってきているのでしょう。
今回の調査結果で、テレビゲームやインターネットの利用時間が2時間を越えると極端に正答率が下がるということがわかりました。しかしながら、2時間以内を有効活用していければ、学力がプラスに作用するということもわかりました。勉強とテレビゲームとしてインターネットとのバランスをとりながら、知識を蓄えそして考える力を養っていく時代になってきているのかもしれません。