企業の情報システムにNintendo DSやWii 等の思想と技術は必要なのか?
調査会社の米Gartner(がートナー)最近“○○2.0”という言葉を使わなくなってきているということです。一方で、企業でのWeb2.0の活用をエンタープライズ2.0という言葉で呼ぶケースが増えてきています。
「コンシューマITの“思想”が企業に入る(IT Pro 2007.8.30)」では、ガートナーのリサーチ部門責任者は、ITコンシューマライゼーション(消費者先導型IT)という概念を提唱し、以下のことを述べています。
企業経営者の多くは,コンシューマITを活用するという視点に欠けています。エンタープライズITを進化させるには,エンタープライズITとコンシューマITを相互接続させるという発想が必要です。これが,ITコンシューマライゼーションの主張になります。
Nintendo DSやWiiもコンシューマITのカテゴリに入るようで、そのインターフェイスは、エンタープライズの活用にも役立つ可能性はあるとのことです。
例えば、Nintendo DSやWii等の思想と技術は企業にどのように活用されるでしょうか?
・ テレビ会議 ・・・Wiiリモコンで拍手(賛成)の度合いを測定する
・ eラーニング ・・・各種トレーニングやWiiリモコンによるInteractiveな受講
・ 社内情報共有 ・・・ゲーム的感覚での案件情報管理
・ モバイル活用 ・・・多彩なインターフェイスをモバイルで活用
最近は、エンタープライズ分野のIT活用のスピードがコンシューマIT分野に比べてスピードについていけていない感があります。コンシューマに受け入れられるITの良さを再認識し、エンタープライズ分野でも活用していく流れを今作っていく必要があるのでしょう。将来コンシューマ分野で使われているゲーム機が、企業のITに使われる日が来るのはそう遠くはないのかもしれません。