エンタープライズ2.0の導入には何が必要なのか?
ITmediaエンタープライズに「ここまで来た!エンタープライズ2.0のトレンド」というエンタープライズ2.0の特集サイトがあり、8月1日から新着サイトが2つ掲載されています。「“2.0”は企業内コラボの特効薬なのか」(8/1)は、私が記事を書かせていただき、2回目の「1%の原則で2.0は支えられている」(8/7)はオルタナティブ・ブロガーの吉田賢治郎さんが書かれた記事です。詳細はエンタープライズ2.0の特集サイトをご覧ください。
ここでは、吉田さんと私が書いた記事の中で、エンタープライズ2.0の導入には何が必要なのか共通項を少し整理してみたいと考えています。
Web2.0の3つの要素+SOA
吉田さんの記事の中には、エンタープライズ2.0 の実現にはWeb2.0の3つの要素である コミュニティーとSaaSとシンプルでリッチなUI、そして潤滑油となるのが SOAと定義しています。そして道具を考える前に理想のワークスタイルや企業文化を考えていく必要があるとも述べられています。
ヒューマン×プロセス×テクノロジーの三位一体改革
私の記事の中で紹介をしたのは、まず経営者や社員の意識改革を促す「ヒューマン」の側面、現状分析とβ版からはじめて改良を加えていく「プロセス」の側面、そして社内SNSやイントラブログ等の「テクノロジー」の3つの側面を一体化して取り組んでいくことの必要性を述べさせていただきました。
共通している部分は、単に情報システムを導入するのではなく、コンシューマの世界で磨かれたWeb2.0を企業に導入することによって、ワークスタイルや企業文化そして社員一人ひとりの意識を進化させていくことが重要であるという点だと考えています。
エンタープライズ2.0の導入にはこれからも試行錯誤が続くかもしれません。Web2.0の世界でCGMやロングテール等のキーワードが生まれたように、エンタープライズ2.0の導入が進むことによって、企業のワークスタイルにおいて新たなキーワードが生まれてくると、導入が軌道にのってきていると考えることができるのかもしれません。