オルタナティブ・ブログ > 『ビジネス2.0』の視点 >

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

企業向けの『Web2.0導入コンサルタント』がそろそろ必要なのかもしれない

»

621日に「インターネット白書2007」が発売されました。企業へのWeb2.0導入のテーマもあり第三部の「企業利用動向」のページには、「企業におけるWeb2.0の重要性を認識しているものの、半数以上が具体的な利用計画に至らず」という結果が出ています。

管理職の59%が「会社の収益を増やす機会である」とWeb2.0の重要性を認識しているものの、経営者層の54.1%は「会社の収益に影響はない、またはわからない」と答えています。つまり、管理職は必要であると認識していながら、経営者層の理解を得るのにハードルが高く導入まで至らないというケースが多いようです。


吉田さん
の「情報システム部門長の平均像 -けんじろう  コラボろう! 」の記事の中からもその雰囲気を読み取ることができます。

 
『お客様は「企業情報システムの中期計画(5ヵ年計画)策定の中にWeb2.0や企業内SNS・グループウエアの拡張を入れようとしているが、ボスがWeb2.0の価値を理解してくれないので説明して欲しい」という趣旨の依頼で訪問したものである。』

 
経営陣がWeb2.0の導入に反対する事例もいくつか見られるようになり、今後、情報システム部門や総務部門等の管理職クラスから、Web2.0の導入を上層部に説得できないので、説得する資料を用意してプレゼンテーションしてほしいと言われる機会も増えてくるのではないかと考えています。

Web2.0を活用した社内の情報共有システムの例としては、社内SNS、イントラブログ、社内Twitter、ビジネスwiki、エンタープライズ・サーチ、エンタープライズ・ブックマーク等があげられます。それらをEnterprise2.0と呼ぶことが多いと思いますが、システムを導入することによって、どんな課題を解決し、どのような効果と収益を企業にもたらしてくれるのか、そして定量的に評価できるものなのか、経営者や情報システム部長等の様々な疑問や要望に対して答えていける企業向けの『Web2.0導入コンサルタント』が今必要とされているのかもしれません。


Comment(1)