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2007年度入社コミュニティの影響力

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4月2日(月)は全国各地で入社式が行われました。今年は好景気を反映し大手企業の採用者数が軒並み伸びています。

さて、今年はmixi(ミクシイ)等のSNSでは、2007年度の新入社員対象のコミュニティが多く立ち上がっています。特に今年採用の多い金融機関では、新入社員の証明と承認要にも関わらず約2,000人の新入社員に対して、1,000人近くの新入社員が登録されています。今後、新入社員研修等を経てコミュニティの参加人数はさらに増えていく可能性も考えられます。

「若者はなぜ3年で辞めるのか?」という本がベストセラーになっているように、入社して早い時期に会社を辞める人の比率が昨今高くなっています。しかしながら、SNSの利用により同期の横のつながりがネットワークで広がっていけば、仕事の悩み等の相談や情報交換もできるので、数年後には早い時期に仕事を辞める比率が下がっていく可能性も十分考えられます。また今は同期の親睦が中心ですが、将来的には会社の(機密)情報もSNSの中で情報交換される比率も高くなっていくと考えています。

このように企業の外のネットワークで新入社員が積極的に情報発信・交換をしているのをそのまま放置しているのは、企業にとってはプラスにならないでしょう。情報漏えいリスクというマイナス要因も考えられますが、新入社員の知恵を結集していけばビジネスモデル発掘等の新たな力が生まれる可能性も十分もっています。

企業においても、社内情報共有のために社内SNSやイントラブログが採用されつつあります。新入社員に対しては、内定した時期から内定者用のSNS等を使ってもらい、一般のSNSよりも社内のSNSをまず優先的に使ってみようという環境を作っておくことが必要な時期にきているのかもしれません。

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