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労働組合はブログやSNSの力を必要とするか

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自動車、電機等の主要産業の春闘は、昨日で一段落しました。妥結額も500円~1000円のラインで例年より賃上げが目立っています。

さて、日経ビジネスの2007年3月12日号に「こんな労組いらない」と労働組合に関する特集が組まれていました。労働組合は、年々労働者に占める組合員の加入率が減少傾向にあります。派遣やパートの増加や若手社員の関心の低さ等様々な問題もあり、今労組自体の存在意義が問われる時期にきていると言えます。

労働組合は職場集会やレクなど対面コミュニケーションを重視する傾向がありますが、一方で若手社員はネットを通じてのコミュニケーションを好み、行動範囲を広げていく傾向があります。そのため今後そのギャップを埋める方法を考えていく必要があるのかもしれません。

その一つにWeb2.0の活用が考えられます。コナカがブログを通じて労組を結成した例や、社員の自発的な社内SNSの運営事例等も増えてきました。また、トヨタ自動車やNTT等の労組においてもブログを通じて組合活動やボランティア情報等を発信しています。

労組がWeb2.0を通じて組合員の声を拾い上げ、組合員同士の交流を促し、有益な情報を提供していければ、組合員の労組に対する関心も高まってくるかもしれません。対面コミュニケーションとネットのコミュニケーションのバランスをうまく保っていけば、労働組合はより活発化するのではないかと感じています。

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