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NGNにWeb2.0の思想と技術は必要か?

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昨年12月にNTTのNGN(Next Generation Network)のフィールドトライアルがはじまりました。IP放送、VOD、高品質IP電話等様々なトライアルが実施されていますが、まだユーザ側に認知されるには時間がかかっています。MM総研が昨年12月に実施した「企業ユーザのNGN認知度調査」によると“NGNの概要を知っている”と答えた人は11%となっています。

さて、インターネットの世界ではご存知のようにWeb1.0からWeb2.0へとサービスへと急激にシフトし、ネットの世界に大きな変化をもたらしています。ブロードバンド化もすすみ、CGM(Consumer Generated Media)と言われるように消費者も自由に情報発信でき、比較的満足度の高い環境になりつつあります。

このような状況を考えると、NGNがこれから認知度をあげていくためには啓蒙・普及活動と同時に、ユーザがNGNを利用したいと思わせるための仕組みづくりが必要になってきます。ネットワーク構成やアプリケーションそして料金体系等整理すべき事項は多くありますが、NGNの普及のためには、Web2.0の思想と技術を取り入れていく必要があると考えています。

月刊テレコミュニケーション2007 3月号」の記事では、NGNにWeb2.0をとりいれていこうという動きがあり、切り札的存在になるのは、水平統合型の開発・実行環境をつくるSDP(Service Delivery Platform)と言われています。SDPはNGNの環境において「マッシュアップ」や「オープン」そして「ユーザ参加型」の機能を実現できる環境をサポートしています。加えてQOS制御やセキュリティレベルの高いネットワーク環境が実現すればば、お金を払ってでも消費者がNGNを利用してみたいと思うかもしれません。

Web2.0の世界では、企業のシステム更改やインフラ整備のスピードよりも消費者のネットの活用スピードのほうが格段に速く、新たなサービスモデルが次々と生まれてきています。NGNのサービス提供が実現するときに、インターネットの世界より一歩前に進んでおり、NGNを利用したいと思わせることが理想ですが、さてどうなるでしょうか?

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