2.0時代の「見える化」と「自分化」へのプロセス
先日ある企業向けSNS・ブログのソリューションを提供するベンダの社長と情報交換をする機会がありました。一般向けのSNSやブログはひと段落ついた感があるが、企業での活用はこれからが本番というのを改めて感じさせられました。
最近「見える化」という言葉をいろんな場面で聞くようになりましたが、Web2.0時代になると企業だけでなく、いろんな人が情報を生成し発信をするため、その人の情報に触れる機会が増え、相手自身が見えやすい環境になってきたと言えます。
例えば、SNSのミクシイ(mixi)でマイミク(友達として登録)になれば、その友達の日記から普段何をしていて、参加しているコミュニティから今何に興味をもっているか容易に推測することができます。
企業にSNSを導入したときも同じ感覚です。所属する部門の上司や同僚そして関連する(しそうな)部門の人を友達(パートナー)として登録し、普段どんな業務をしているか軽くウォッチしておきます。いざいっしょに仕事で関係するときは、ある程度相手を理解した上で仕事(プロジェクト)をすすめていくことができるでしょう。
社内SNSやブログですべてできるわけではないのですが、普段からこのような「見える化」の作業を継続しておけば、仕事が忙しくなってもあわてるケースは少なくなると思います。。緊急ではないが、重要な取り組みです。
社内の「見える化」がすすみ、お互いの立場や認識を共有できるようになれば、自分の立ち位置が見極めやすくなるため、行動に移しやすくなります。「自分化」がすすみ、「行動化」できる範囲が多岐にわたれば、難易度の高い仕事も必然的にできるようになってくるでしょう。
このような「自分化」へのプロセスが、きっと足腰の強い基礎体力のある強い会社に導いてくれるのではないでしょうか。