« 2007年7月10日

2007年7月11日の投稿

2007年7月12日 »

先日は質問する側の立場として

「わかりません。教えてください」

と申し出るには勇気がいるということを考えました。
頼られた人は「わかりません」と言われたからには、
わかるように説明をしてあげる必要があります。
今日の場合、自分は頼られた側でした。

Q. 「ASP.NET(1.1)ではFormタグは1ページに1つなんですか?」

A. 「(・・・・・・・・・・・・)そうです。」

Q. 「LABELコントロールっていうのは、何なんですか?」

A. 「Webページ上に動的に変更可能な文字列を表示するためのものです」

Q. 「LABELコントロールがSPANタグとして表示されるんですが、何のタグですか?」

A. 「(・・・・・・・・・・・・)文字列を装飾するためのタグです。」

この辺りの質問も、自分が開発をするにあたっては
気にする事もありません。

SPANタグがインライン要素でDIVタグがブロック要素であることも
言われてみればそうだと思いますが、普段の開発で
「そうだったんだ!」と喜びを感じたことはありませんでした。

このような事も初めて習う立場からして見れば
驚き・戸惑いの連続で刺激的なものであるようです。
そのようなリアクションを見ると、教える側にとっても
勉強になるところは大きいものであるように感じます。

さて、新入社員に自分の事を先生と呼ばせているわけではありませんが、
先生役の人間にとって「わかりません」と言うのはかなり抵抗があることです。
どうしても言わないといけない場合はこんな感じに足掻きます。

悪い先生

  1. 小難しい専門用語を並べて煙に巻く
    「インターフェースがポリモーフィズムでAbstractFactoryなわけだよ。」
  2. 質問に質問で返す
    「お前は今まで作ったインスタンスの数を覚えているのか?」
  3. 違う質問にすり替える
    「さて、JAVAというのはコーヒーのジャワから来ているという質問だが……」
  4. 開き直って逆切れする
    「そんなこと質問してる暇があればテスト項目を消化しろ!」
  5. 自分で調べて結果を報告するよう命じる
    「調べるのも勉強だ。A4で3枚以内にまとめて提出するように。」
  6. 他人にパスする
    「それは●●君が詳しい。職場の人と早く打ち解けるためにも聞いてみるといい」

こういう先生、よく見ます。職場の新入社員育成担当者は
急造の先生ですので仕方ないかもしれません。
でも自分の経験から言うと、中学や高校の
プロの「先生」でもこういう方がおられました。

良い先生

  1. 質問者が「もういいです」と言うまでその場で調べる
  2. 「わかりません」と言って、後から調べて回答する

良い先生は、その場で一緒になって調べるか、
「わかりません」と正直に言って後から調べて回答します。

このような場合、先日のエントリのように「●●なら知ってるんですが」とか
「私は●●には弱いんですよ」などと具体的にわからない部分を宣言すると、
むしろかっこいいかもしれません。一緒に学習しようという共感があります。
ピシャリと「わからない」とだけ言うとちょっと素っ気ないように思います。

悪い先生は質問そのものを無かったことにしようとしています。
これで自尊心は保たれるのかもしれませんが、
きっと質問者は「この人わかってなかったな」と感じるでしょう。

良い先生、悪い先生のどちらにしろ、教える立場に立つと
「わかりません」ということを簡単には言えません。
「わかりません」と言わないために言い訳する努力か、
「わかりません」と言って学習し直す努力が必要だということを実感しました。

私は新入社員を育成する立場なので何でも「わかりません」で済みますが、
これがコンサルティング・フィーをいただいて働く立場だったとしたら、
なんとか「わかりません」と言わずに済むようにしなくてはならないでしょう。

(参考)トラパパ@TORAPAPAより
Never say “ I/We do not know” ~ 知らないと言うな

 

先生が答えられない質問をしてしまうと、
質問した側が申し訳ないような気持ちになってしまいがちです。
悪いのは先生=教える側の理解不足ですので
質問者が恐縮する事はありません。

その気持ちを考えると、答えられない質問には

「良いところを突いた質問ですね。私には知識に不足するところがあって答えられません。」
 ⇒ 一緒に調べてみましょう
 ⇒ 私が調べておきますので後ほど回答します。

という感じに回答できたら良いなと思っています。
実際のところは、悪い先生をやってしまうこともあります。

(1) 悪い先生にならないためにも、
(2) 「わかりません」と言う回数を減らすためにも、
(3) 「わかりません」と言わせる回数を減らすためにも、
新入社員に戻った気持ちで色々と勉強し直したいと思います。

yohei

« 2007年7月10日

2007年7月11日の投稿

2007年7月12日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
yohei
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ