テプラすごい。テープが切れたけど分解したら蘇った。
テプラというのは素晴らしい商品だなと思います。オフィスでも便利ですし家庭でも1台持っていると何かと利用できます。私の実家ににあるひどく古いテプラをもらってきて子どもの名前つけ用に使っています。これまで新しく買ったカートリッジばかり使っていたのですが、使いたい幅のテープを持っておらず、実家から引き連れてきたおそらく10年選手のテープを使ったところインクリボン側のテープがぷっつりと切れてしまいました。検索するとリカバリ方法がいくつか見つかりなんとかなりました。最近のインクジェットプリンタでインクタンク周辺が怪しくなったらなかなかこのようには行かないことでしょう。頼もしい機械です。
(参考にしたHP、ブログなど)
テプラが詰まった★テプラテープを分解して切れたテープを直す方法★修理 - W-SHINCHAN - 楽天ブログ(Blog)
オフィス用途ですと背表紙や見出しを作ることが多いと思います。古い機械では6mm幅のテープしか使えず、これだと昔の厚いCDケースには貼れるのですがスリムケースだとはみ出してしまいます。最近の機種では4mm幅のテープが使えてこれがスリムケースにぴったりです。が、古い機種でも文字サイズを調整すると4mmが使えるのですね。使えませんといって新しい機械を買わせるのは楽だと思いますが、そういうところでユーザを大切にしてくれるというのはすばらしいことだと思います。もし壊れたら競合他社の機種でなくて4mmに対応したテプラを買おうかなという気持ちにさせられます。テプラが欠点とするところはテープの表面にインクが乗る技術になっている点でしょうか。テープの粘着面側にインクを乗せることで実質的にインクが落ちない(インクが落ちるときはテープが剥がれるとき)という技術もあるようですが、テプラも爪でガリガリ削ってもインクが落ちることはありませんし、少々の水や熱には負けないようです。(昔のテプラはラミネートタイプもあったようですね)
さてオフィスに伝わる微妙なテプラ技というのは多いと思いますが私の知るのはこの程度です。
<微妙な技>
- 見出しを20個ほど作るときに余白を一番狭くしてもそれぞれの前後に出てしまうともったいないので半角スペースで区切って1枚の長いラベルとして出力する。
- ボールペンに沿わせてカーブを作り、そのカーブを維持したままテープの端までシュッとすべらせると簡単に剥離紙が取れる(公式の道具もあり)
- テープが切れてもマイナスドライバーで殻をバキッと外してセロテープでくっつけるとよみがえる
- 懇親会で名札代わりにする
- 傘をパクられないように持ち手に名前を貼る(名前だと恥ずかしいので謎の文字列を貼る)
- それでもパクられた時のために開いた時だけに見える場所に「もしあなたが濡れずに済んだなら感謝の印として元に戻しておいてね」と貼る
- プラモデルのデカールにする(透明テープ)
- テプラで書かれた注意書きは剥がされることを想定していない厳格な「法」であるので厳格に守る旨を新人に伝える
- 特に共用の冷蔵庫内の飲食物の所有権をテプラで主張するタイプの人物は敬意をもって接するとよい
すみません。オフィス以外も入ってしまいました。
キングジム自身はこんな活用のページを作っています。
「テプラ」の達人 | 「テプラ」活用術 | 「ファイル」と「テプラ」のキングジム
マニアとして捉えたムック本や活用本など多そうなのですが、Amazonで検索したところではタイトルに「テプラ」を含む本で2000年以降に発売されたものは見つかりませんでした。本などなくても誰でもそこそこ使えてしまうというのはテプラの良いところだと思います。きっと活用本が出るほど高機能だったら今まで続いてこなかったかもしれません。キングファイルにつける見出し用のテプラをつけることが多いですが、用紙メーカーがレーザープリンター用のタックシールを出していますのでそちらでも同じ結果が望めます。それでもなんとなくテプラに頼ってしまうのは、手軽さが大きいでしょう。オフィスのレーザープリンターがネットワーク運用されている場合は手差しにした瞬間に別の人のジョブが発生して死亡という痛い経験をしたことのある人が少なくないという事情もあるかもしれません。
一方で、単純がゆえにこういう方向性の作業の向き不向きが出やすい道具でもあります。新人さんが入ってきたら「それわざわざテプラでなくても」とか「ちょっと考えれば今時の機械に自動連番の機能があるかもって思わない?というか色違いの字でキーボードに書いてある」とか、そんな場面もそこかしこで見られるのではないでしょうか。自分がリタイアするまでがんばっていそうな機械ではあります。レーザープリンターはトナーやオゾンの健康被害だとか新技術だとかで生まれ変わっている可能性高そうですけれども。