IT業界のマーケティングを問う:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) IT業界のマーケティングを問う

戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

« 2007年8月31日

2007年9月1日の投稿

2007年9月3日 »

「時間が無い」、「時間が足りない」と感じることは頻繁にあると思います。作成しなくてはならない資料、読まなくてはいけない本、こなさなくてはいけないタスク、それにプラスして食事やプライベートなことなど、日々いろいろな”やるべきこと”に追われることは日常茶飯事だと思います。その一方で、考えることが必要なこと、時間をかけて熟考することが結果を左右することもたくさんあります。

時間に追われる中で、逆に考える時間を作るということは、単純な時間割スケジュールではできないことです。よくありがちなスケジュールとして、”9:00-10:00:考える時間”という形でスケジュールの合間に時間枠をとる方法があります。しかし、大抵の場合、時間に追われ、やることがたくさんあると、その時間は他のことに使われます。

考える時間は、単なるスケジュールでなく、意識しないと確保できません。そのためには、半日や一日単位で、スケジュールを全く入れないようにする方法があります。この方法では、考える日を確保するための反動で、その他の日の仕事は厳しくなりますし、”考える日”をあてにした積み残しはしない自律心が必要になります。

このようなオペレーションが不可能な状態の時には、歩いている途中、異動している途中に、他のことをせず考えることに専念する方法があります。時間は細切れになりますが、頭の中で資料や前提の反復、そしていろいろなシュミレーションなどを行うことで、あっという間の時間であっても結構な考えを生み出すこと、整理することができます。また、夜寝る前、というよりも家に帰ってから、テレビやPCなどを一切見ずに、黙想することも同じように結構な思考の時間を確保できます。まとまった時間が取れない場合には、細切れの時間という代替策のようですが、これが習慣になるとかなりの効率アップになります。

しかし、同時に時間をかけてもより深い思考が出来るわけではありません。思考のための時間を確保するだけでなく、考える深さ、効率も重要になります。紙に手で書くことで、頭の整理が早くなることは事実ですが、それ以上に普段、お客さまに対して、それから社内等でのディスカッションを行うことが思考の効率を上げる一つの手段になります。インタラクティブなディスカッションを繰り返し行うことで、一人で思考するときも、仮説、反証、視点の切り替えなど、自分の考えを自分で否定しつつ、考えの幅を広げていくことができます。

どちらにしても、忙しいから”考える”ということを中途半端に行うことは、すべての仕事においてプロフェッショナリズムの欠如だと思います。忙しいことを言い訳にせず、限られた時間から意識して”考える”時間を作り、思考しつくすことを意識して行うことが重要なことなのではと思います。

つるた

« 2007年8月31日

2007年9月1日の投稿

2007年9月3日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2012年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
tsuruta
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ