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失敗やマイナス評価にはプライドを捨て反省すべき

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ビジネスの局面で失敗した時、さらに追い打ちをかけるようにマイナスの評価が付いてきます。原因は様々であり、環境や状況によるもの、相手によるものもありますが、その背景には必ず自分の能力や判断が存在しています。

多くの場合には、他責や環境のせいにしてしまいます。特に部下を持っている場合には部下の力量、さらには上司の力量等も言い訳のひとつになりがちです。自分の能力や行動を否定することは、持っているプライドが邪魔をして中々できないものです。

しかしながら、考えて見ると、環境や部下・上司に関してリスクがあるのであれば、それを管理する方法を考えるべきであるし、部下の場合には部下の仕事を自らこなしてしまいリスクを回避する方法も考えられます。そのような努力こそが結果への責任感のなせる技であるはずです。

最近は少なくなってきたようですが、管理職になることがステータスであるケースでは、スタッフとしてはそこそこ仕事ができても管理職としての考え方、進め方、責任の取り方に関して未熟なままでも、背伸びして管理職になろうとする場合が多いと聞いています。その結果、管理もできない、アウトプットもレベルが低い、でも責任は部下や上司や環境を原因とし、自らの適正や能力不足は棚上げにしてしまいます。

まずは、失敗に真摯に向き合い、マイナス評価は適正なものとして受け止め、その上で自らをどのように変えていくのかを考えることが重要です。さらに、成功していても、プラスの評価を受けていても同様で「まだ改善できるところ、もっと良い結果を生むはずであった可能性」に関して常に視線を向けて改善をしていく必要があります。

なかなか、難しいことですが、発生したことと原因を正しく理解し、将来に向けての進化を考える、この簡単そうな習慣付けが成功の大事な要因だと思います。

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