IT業界のマーケティングを問う:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) IT業界のマーケティングを問う

戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

« 2007年4月22日

2007年4月23日の投稿

2007年4月24日 »

プロジェクトでは遅延やコストオーバーなど様々なことが発生します。そもそも、計画通りにすべての物事が進むことは稀ですので、予定外のことが発生した場合に、どのように対処するかという初動が重要になります。

プロジェクトが火を噴く場合には、プロジェクトの難易度、プランの詰めの甘さ、要員数の問題のみではなく、初動の遅れが大きい原因として挙げられると思います。つまり、プロジェクト管理体制をどんなに綿密に組んでいて、要員を多数配置していたとしても、問題の兆候を把握して、初動を掛けることで修正や沈静させるという作業が的確に行われることで、最終的にプロジェクト全体に与える影響が変わります。

初動に失敗して火を噴き始めた時に取るべき行動はいくつかありますが、まず重要なことは現状と原因を把握することです。火を噴いている状態で立ち止まることを躊躇する場合が多いですが、ブレを的確に修正しないまま、対処療法を積み重ねても結果は好転しません。まずは、問題を分解して一つ一つ論理的に原因を究明し、対策を立てていくという作業が必要になります。

よくありがちな対応として、「こうなってしまったからには、現状で出来ることだけ考えよう」という結果をスタート地点として、これまでの経緯を把握しないまま、先に進もうとする考えです。原因究明のみに時間を費やす必要はありませんが、この考えはあくまでも対処療法です。対処療法を確実に根本対策に変換するためには、必ずそうなってしまった原因、その原因に対する対処を並行して行わない限り、また同じ問題を引き起こします。

そうならないためにも、まず初動で火の元を消しておくこと、そしてもしも燃え上がっても対処療法だけでなく、必ず原因を追究し、対処療法が抜本的な対策となるように打ち手を精査すること、この両方がプロジェクト管理者として必要なのではと思います。

つるた

« 2007年4月22日

2007年4月23日の投稿

2007年4月24日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2012年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
tsuruta
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ