IT業界のマーケティングを問う:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) IT業界のマーケティングを問う

戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

« 2006年8月5日

2006年8月6日の投稿

2006年8月7日 »

IT業界に長く居ると「マーケティングをやっていました」、「得意分野はマーケティングです」、「マーケティングならまかせてください」という人に数多く出会います。ただ大部分は。マーケティングの技術論(戦術論)のみに詳しい人であったり、プロモーションや広報など一部分のスペシャリティーを持っている人であったりします。

広告代理店や消費財メーカなどを含めて、マーケティングを極めることができる人の共通項を見ていると、以下のことが浮かび上がってきます。

  1. 戦略論を理解でき、事業戦略、財務などを含めた大所高所からマーケティングを見ることができる(場合によっては自己否定も必要になる)
  2. 営業のシナリオや、施策がうまくいかない場合の代替案やその発動時期まで含め、実現性と結果に対して、異常なまでに自己責任を感じ、手を尽くす
  3. 製品やプロモーションだけでなく、技術、製造、人事などありとあらゆる関係するものに精通したがる(疎ましい存在になる可能性がありますが)
  4. 顧客のプロファイリングや市場の数値などFACTを綿密・徹底的に収集し、プロモーション方針の裏打ちを行う

つまり、一般的に「マーケティングをやってました」という人の大部分は、年間プロモーション計画を作ること、セミナーやイベントを実行すること、製品のカタログや資料を作ること、広報を行うこと、といったあくまでもタクティクス(戦術・実行技術)を経験しただけであり、その結果に関しても、厳しく反省したことは無い人が殆どです。

「本物のマーケター」はプロフェッショナルであり、プロモーションそのものよりも、戦略と計画、結果を気にします。また、数少ない彼ら・彼女らは雇う側がその価値を正確に理解しない限り、組織や委託契約に安住しないはずです。

次回からはマーケティングにおけるプロとアマチュアの違いを、お話したいと思います。

つるた

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鶴田 裕史

鶴田 裕史

(株)プライアルトス代表。IBM、サン、アクセンチュアでの経験を基にIT業界向けマーケティング支援を提供。専門は事業戦略

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