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IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

« 2009年2月26日

2009年3月2日の投稿

2009年3月4日 »

早いもので芸歴・・・違った(爆)、職歴が今月でちょうど20年になる・・・

エリックよう所詮コンサルタント戯言集団・・・あ、このTV、大変残念なこと(?)に私も出てます(笑)。

 

別に自虐的、刹那的に言ってるわけでもなくて、単純に私がこの業界に「入所」した頃、確かにわれわれはどっか変わり者だったりしてこの業界に集まってきてたような気がしますので、エリックさんが「戯言」とか「悪行三昧」とか書かれても個人的には妙な納得感があるなあ・・・

まあエリックさんほど悪人ではないと自分は思っているのですが。。。

(エリックさんのファンの方々、ごめんなさい。苦笑)

 

まじめな話、私が就職する頃って、普通に就職するために企業に選ばれる時代・・・ある程度までは就職希望者が選別できるけど、最後の最後に企業からふるいにかけられてました。

遊び呆けて留年した私には、一般的な有名企業に応募はするも、「無傷の」学歴の人達が優先され、面接も結構先送りの会社が多かったし、そうでなかったとしても「無傷の」学歴の人達のダシにされるような混ざられ方で、担当者は一様に(私を)採用する目でみてない感じでしたし・・・

 

別に留年したことは自分が悪いので、それはそれ、それでも扱ってくれる企業を「アイウエオ順」「アルファベット順」に訪ねていったら、たまたまアーサーアンダーセン(ArthurAndersen)にたどりつきましたとさ(爆)・・・

 

そんな私が、この20年で、ビジネストークで言ってはならないと教えられたこと、なんか最近とても思い出します。なぜだろう・・・(あ、それ言わない方がいいのに)とか思うSCENEが多いですねえ。

 

多少の自戒も込めて、整理してみます。

 

1. お給与の話

ズバリいくらという言い方はもちろん、類推したらわかってしまうこともダメですよね。私の場合、ある先輩に人間の7つ(?)の欲のうち、ビジネスでは「金欲」「出世欲」「名声」に触れることはできるだけ自分から話をしないことだ、と教わりました。なので、その中でもこと「お給与」は触れないようにしています。

2. 他のお客様の話

当然ですが守秘義務というものがあり、他のクライアントの情報は基本的にしゃべってはだめです。事例紹介であってもある一定の情報レベルからはクライアントの了解あって紹介しなければなりませんし、また少しでもグレーな話であれば基本的に紙面で語らず口頭で「この場限り」にしなければなりません(注:口頭で守秘義務を超えて話して良いという意味ではありません)。

3. プライベートの話

当業界では結構「バツ」の人もいますし、仕事最優先で激務に勤しみ「家庭で困っている・家庭が壊れている」人もいます。残念ながら一定数います。でも個人のこだわりに何か他人が発言しても意味がないと思ってます。たとえ上司と部下の関係であっても、上司・先輩だから気軽に助言してもダメです。昔、子供のいない共働き家庭の仲間に「早く子供作りなよ、子供はいいよー」と言って、いまだに一生後悔モードです。きっと一生傷として残っていくと思います(自分の非という意味で)。

4. 「知らない」「わかりません」

コンサルタントは気軽に知らないとは言えません。クライアントが知らないことを教えてあげる、答えに気づいてないので気づかせてあげる、答えに行きつくように過程を導いてあげる、のが仕事なんです。だから、気軽に言ってはいけません。しっかり理論武装した上で、やむなき場合は言うのです。大変残念ですが最近の中堅・若手のコンサルタントは、この使いまわしがとても下手です。思うにこれを教えなかった私たち先輩側にもかなりの責任があると思ってます。これを当業界は改善しなければなりません。時代や世代が変わったと言わないで・・・

5. 「つまんない」「興味ないです」

我々の仕事は、まず基本的に「楽しい」仕事があると思うなかれ、です。楽しくない、辛い仕事だから高い報酬をいただきます。楽な、楽しい仕事ならクライアントがご自身でやります。だから「常に仕事は辛い」のです。もし今やっている仕事が「楽しくて楽しくてしょうがない」なら、それは「辛さを超越してハードワークの上に自分のやりがいを見いだせている」かもしれません。ですが、「楽だなあ」とかであれば、それは単純にコンサルタントがやるべき仕事をやっていないように思います。

6. 「できません」

「知らない」とはちょっと違いますが、「できません」もできるだけ使わないのが重要と思ってます。もし「できるか?」と問われたことならば、なぜできないかが説明できないといけないです。十分説明できなければ「できません」とストレートに答えた瞬間、イコール「戦略企画力の乏しい奴」というレッテルを貼られます。私の経験上は、「できなくはない」とかあいまいに受け答える技術を磨けという意味ではなくて(ちなみにこの技術も必要ではある・・・笑)「できますか?」と言わせない仕事の流れを目指せという意味です(ちょっとストイックなんでしょうか・・・?)。

7. 「帰っていいですか」

私が教えられたのは、「帰っていい時刻、タイミングはあらかじめ決まっている」というものでした。「帰っていいですか」ということは「まだ全部終わってないけど」とか「自分で判断していいかわからないから」という冠がつく言い方のはずで、その日の就業時に「帰っていい」=終業条件が決まっているはずだ、例外は病気等の体調不良や家族の不幸のような想定外事象だけだ、だそうで・・・当時は屁理屈っぽい気もしてたんだけど(笑)、最近はそうでもないなあ、奥が深いなあ・・・と思っていたりして(年取ったんでしょうか)。

まあ、6とか7とかケースバイケースだろうとは今は思うのですが、新人の頃は「ハイ!先輩!!」って感じで聞いてましたねえ。さすがに私も最初は素直だったですからねえ(爆)

 

そんなことを素直に聞きながら「悪行三昧に戯言」を重ねてきたわけですねえ・・・襟を正していかねばいけません(苦笑)。

非社交的でええカッコしいでさらに負けず嫌いで超神経質の私にとって、最初は苦痛だったのですが、最近は20年間の中でなれてきて、いちいち悩んでいられないなあと思うんですけど・・・

 

どんなに頑張っても、敵も味方も必ずできてしまうのですよね。

割合は様々です。ですが・・・とにかく私にとっても敵がいますし、私を嫌いな人がいます。

仕方ないと思う一方で、私はそういう人がそういう立場にたった理由は、大抵私の側に理由があると考えるようにしています。私の言動が良かれ悪しかれ、理由の所在はそうだと。

だから基本的にはそこはきちんと反省しないといけないなあと思います。そうでないと敵対する人は減らないし、望んでそうなってない人達と和解もできないと考えています。

 

今日の「7カ条」は、基本的には仕事場でクライアントや取引先に向かって発してならない言動なんですが、同時に仕事仲間に対してもそうだなあと・・・なんか時々思い出しますねえ。なんでそんなことが思い浮かぶんだろう・・・ちょっと集中力が足りないかも。もっと気合い入れて今週を走り抜けよう。

TORAPAPA

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北添 裕己

北添 裕己

アクセンチュア、ヘッドストロングを経て現在、キタゾエアンドカンパニーで金融機関主体の経営・ITコンサルに従事、特にプロマネ領域にカリスマ的手腕を発揮

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