« 2013年4月22日

2013年4月23日の投稿

2013年4月24日 »

今日、集英社「コトバ」誌(年4回刊)で「漱石特集」をやるというので、取材を受けた。4ページほどの予定で、久しぶりに1ページ分、漱石についてのマンガ・イラストも描いた。刊行は、多分6月刊だと思う。その頃には忘れてるかも知れないので、ご報告です。

「コトバ」誌のサイト
http://shinsho.shueisha.co.jp/kotoba/

natsume

昨年3~4月に発症した甲状腺機能亢進症ですが、その後投薬治療をし、順調に薬を減らし、今年になって1月半ば以降投薬中止。で、3ヶ月様子をみて、本日クリニックに行ってきました。
その結果、血液検査の結果も上々で、ほぼ完治宣言となりました。本来なら、ここから3ヵ月後にまた検査し、大丈夫なら半年後、さらに1年後に再発してないかを検査する段取りなのですが、僕の場合は半年か1年後でいいとのこと。理由は「自分の症状をきわめてよく自覚していて、再発の兆候があればすぐわかるだろうから」とのことでした。
瓢箪から駒ですが、病気の前には62キロくらいまでいった体重が、病後健康になっても53キロで止まっており、体が軽い。どうも、現在のベスト体重みたいな気がします。走れるし。
ともあれ、みなさま、ご心配おかけしました。

発症の頃のブログ記事
http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2012/04/post-2d33.html
http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2012/04/post-0d76.html

natsume

Photo

宮崎克原作、吉本浩二漫画『ブラックジャック創作秘話』3巻(秋田書店)が出た。1~2巻も読んだが、ほぼすべて何らか知っているネタだったのが、3巻になって新たに取材したネタらしく、初めて知る内容になっている。
で、中に1981年、手塚プロに一冊の中国翻訳版『鉄腕アトム』が届くエピソードがある。日本では昔の赤本にあった、文庫の半分ほどのサイズで、横長(かつて中国で定着した連環画と同じ)。これを見て手塚は激怒する。周囲は著作権侵害(当時中国は国際的な著作権条約を結んでいないので、日本から見れば「海賊版」だが、中国では正規の出版物)の問題として理解するが、手塚が怒ったのは、日本版と大きく異なる版型にしたために、部分的にものすごくヘタな描き直しがされていたことだった。驚くべきことに、手塚はそのすべてを描き直し、中国に送る。もちろん原稿料も印税もないのに。
いかにも手塚さんらしい怒りと対応で面白いのだが、話はここから。当時、中国では80年から白黒版のTVアニメ『アトム』が放映され、大人気だったという。じつは僕は82年12月に、故・しとうきねお氏とともに南中国に旅行している。そのとき、たしか桂林で露天の貸本屋さんを見つけ、同じ版型の連環画がズラリと並んでいた。その中に、何と、『秘話』3で紹介されている『アトム』の2巻を見つけ、露天のおばさんに無理をいって、その場で購入しているんである(中国語は話せないから筆談で交渉し、周囲に見物人が集まり、彼らが「売ってやれよ」とかいってくれて、定価で売ってくれたのだった)。その版をみると、絵は原画を使い、描き直しはほとんどしていない(表紙がいきなりオリジナルじゃないけど)。手塚さんの苦労が実を結んだ結果なのかもしれない。そのかわり、コマとコマの間が奇妙に空き、縮尺の異なる絵が並ぶものになっていた。

Photo_2  ←コマが不規則に並ぶ中国版

Photo_3  ←ちなみに中身は「ホットドッグ兵団の巻」

この「海賊版」は、その後僕が講演や講義をするさいのネタとして、ずいぶん役に立っているわけだが、買ってから30年後に手塚プロでのいわくが判明したことになる。というわけで、さっそく学部講義「現代マンガ論」で紹介させてもらったのだが、いや面白いもんです。

この3巻については「漫棚」さんでもとりあげてますね。↓

http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-397c.html#comments

natsume

« 2013年4月22日

2013年4月23日の投稿

2013年4月24日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

夏目 房之介

夏目 房之介

72年マンガ家デビュー。現在マンガ・コラムニストとしてマンガ、イラスト、エッセイ、講演、TV番組などで活躍中。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
natsume
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ