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今日、集英社「コトバ」誌(年4回刊)で「漱石特集」をやるというので、取材を受けた。4ページほどの予定で、久しぶりに1ページ分、漱石についてのマンガ・イラストも描いた。刊行は、多分6月刊だと思う。その頃には忘れてるかも知れないので、ご報告です。
「コトバ」誌のサイト
http://shinsho.shueisha.co.jp/kotoba/
昨年3~4月に発症した甲状腺機能亢進症ですが、その後投薬治療をし、順調に薬を減らし、今年になって1月半ば以降投薬中止。で、3ヶ月様子をみて、本日クリニックに行ってきました。
その結果、血液検査の結果も上々で、ほぼ完治宣言となりました。本来なら、ここから3ヵ月後にまた検査し、大丈夫なら半年後、さらに1年後に再発してないかを検査する段取りなのですが、僕の場合は半年か1年後でいいとのこと。理由は「自分の症状をきわめてよく自覚していて、再発の兆候があればすぐわかるだろうから」とのことでした。
瓢箪から駒ですが、病気の前には62キロくらいまでいった体重が、病後健康になっても53キロで止まっており、体が軽い。どうも、現在のベスト体重みたいな気がします。走れるし。
ともあれ、みなさま、ご心配おかけしました。
発症の頃のブログ記事
http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2012/04/post-2d33.html
http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2012/04/post-0d76.html
宮崎克原作、吉本浩二漫画『ブラックジャック創作秘話』3巻(秋田書店)が出た。1~2巻も読んだが、ほぼすべて何らか知っているネタだったのが、3巻になって新たに取材したネタらしく、初めて知る内容になっている。
で、中に1981年、手塚プロに一冊の中国翻訳版『鉄腕アトム』が届くエピソードがある。日本では昔の赤本にあった、文庫の半分ほどのサイズで、横長(かつて中国で定着した連環画と同じ)。これを見て手塚は激怒する。周囲は著作権侵害(当時中国は国際的な著作権条約を結んでいないので、日本から見れば「海賊版」だが、中国では正規の出版物)の問題として理解するが、手塚が怒ったのは、日本版と大きく異なる版型にしたために、部分的にものすごくヘタな描き直しがされていたことだった。驚くべきことに、手塚はそのすべてを描き直し、中国に送る。もちろん原稿料も印税もないのに。
いかにも手塚さんらしい怒りと対応で面白いのだが、話はここから。当時、中国では80年から白黒版のTVアニメ『アトム』が放映され、大人気だったという。じつは僕は82年12月に、故・しとうきねお氏とともに南中国に旅行している。そのとき、たしか桂林で露天の貸本屋さんを見つけ、同じ版型の連環画がズラリと並んでいた。その中に、何と、『秘話』3で紹介されている『アトム』の2巻を見つけ、露天のおばさんに無理をいって、その場で購入しているんである(中国語は話せないから筆談で交渉し、周囲に見物人が集まり、彼らが「売ってやれよ」とかいってくれて、定価で売ってくれたのだった)。その版をみると、絵は原画を使い、描き直しはほとんどしていない(表紙がいきなりオリジナルじゃないけど)。手塚さんの苦労が実を結んだ結果なのかもしれない。そのかわり、コマとコマの間が奇妙に空き、縮尺の異なる絵が並ぶものになっていた。
この「海賊版」は、その後僕が講演や講義をするさいのネタとして、ずいぶん役に立っているわけだが、買ってから30年後に手塚プロでのいわくが判明したことになる。というわけで、さっそく学部講義「現代マンガ論」で紹介させてもらったのだが、いや面白いもんです。
この3巻については「漫棚」さんでもとりあげてますね。↓
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-397c.html#comments
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