« 2012年11月17日

2012年11月19日の投稿

2012年11月22日 »

Photo  こんな具合で打ち合わせをしました。

学習院でのイベントと、関連イベントのために、ここしばらく全然休んでなかった。
イベント当日、以前からの知り合いの研究者のみんなから「疲れてますね」とか「風邪ひいてます?」とか「声がかれてますよ」とか、さんざんいわれた。たしかに、前日あたり、もうこりゃダメだなあ、というぐらい疲れを感じて、金曜の明大のルパージュさんの講演は休み、日曜のコミティアもお休みして一日ぐだぐだしてて昼寝した。

Photo_2  ペータース氏のPCを会場でテストしたとき、僕を写してくれた場面。

しかし考えてみれば300人規模のイベントを中心になって廻すというのも初体験だった。たいていは誰かがやってくれてるイベントで司会をするとか、展示の監修でもプロがいてしきってくれた。学習院にきてからが毎年「からだの文化」という研究発表+ワークショップのイベントをやってきたけど、ふつうは数十人規模だし。今回のように、他にも多くのイベントをやる中で、連絡をとりつつ企画から構成、会場設営から人の流れまで全部みたのは初めてなのだった。
もちろん、多くの人の助けなしにはできなかった。何よりもペータースさんや海外勢、ほかのイベントとの連絡、調整などで大活躍した原正人氏(しかも翻訳もものすごい量やってるのだ)には、ほんとにお世話になった。
チラシ制作や、日本でこんなにBDとマンガの関係や原理問題やテプフェールについて的確に書ける人はまずいないと思われる素晴らしい解説パンフレットを作り、ニコ動放映やら予約システムの提案をされたり、現場のこまかい問題の整理と現場監督をしてくれた、わが身体表象マンガ・アニメ専攻の講師・佐々木果(ササキバラ・ゴウ)先生。いやあ、驚くべき八面六臂な活躍でした。
それにネット放映をやってくれたニコ動のみなさん。広報系を受け持ってくれて、映像資料なども協力してくれた小学館集英社プロダクションのみなさん(会場でも『闇の国々』、それなりに売れたようでよかったです)。学内事務方を勤めてくれた助教の芳野さん、予約システムの管理や、現場設営、撤収などをやってくれた身体表象の学生諸君、卒業生諸君。ほんとにほんとに大勢の人たちのおかげで、やっと成功裏に終えることができた。ありがとうございます。学内の事務的な根回しは予想以上に大変で、いろんな人にご迷惑をかけた。学習院のみなさま、ご協力ありがとうございます。

Photo_3  ペータースさんの準備時の映像ですが、発表もこんな感じ。

で、ペータースさんの講演ですが、テプフェールのことを、ユーモアまじりに非常に面白く紹介していただけ、コマの帯の連続、文字と絵との関係、人物の複数性など、基本的な概念をわかりやすく考えさせてくれるものでした。これらの問題は、近代の文化としてのBD,あるいはマンガの原理的問題につながるもので、佐々木先生がわが専攻にいらしてから、我々の原理的な主題になってきていたものです。テプフェールをめぐる諸問題は、今後マンガ研究でも大きな主題になっていくかもしれません。
その後の座談会は、正直、二人のフランス人と、通訳を通しての座談は廻すのが難しく、あまりキレのいい感じにならず、申し訳なかったです。ただ冒頭の映像は予想通りインパクトがあり、何とかいろんな話題にもっていくことはできたかな、と。内容ですが、まことに申し訳ないことながら、廻すのに一生懸命で、あまりおぼえてないんですね。ほんとは、スクイテンさんも話題によっては、すごく話す人なのですが、なかなか引き出せませんでした。大友さんの独特な味も、もう少し引き出したかった。僕の頭が混乱していたせいで、ひとつひとつの話題を掘り下げることができず、残念でした。でも、何とか質疑も少しできて、ニコ動からの質問もとりあげられ、やや延長して終了しました。会場の反応は悪くなくて、けっこう楽しんでもらえたような気がします。

Photo_4  こんな感じで着席。

終了後、懇親会に移動。多くの研究者や出版関係者、マンガ家さん、フランスの関係者が交流できたのは、成果のひとつといっていいでしょう。ただ、異常に多くの人がきてしまい、いささかまとまりに欠けたかもしれない。もう疲れ果てていて、ぞんぶんにその場を楽しんで、動き回ることはできませんでした。いやあ、成功に終わってよかったけど、滅多にやるもんじゃないかもしれない。当分、やりたくないなあ。

ところで、来場者にはパンフレットのほか、『闇の国々』の試し読みパンフ(少プロ提供)、僕が仏語教科書用に書いた日本マンガについての日文と仏文訳のコピーなどをお持ち帰りいただきました。

ちなみに、会場などの記録撮影は、以前もお世話になった于前(ユーチェン)さんにお願いしました。僕の肖像写真を撮ってくれてる人です。ここで紹介した写真もそう。

» 続きを読む

natsume

« 2012年11月17日

2012年11月19日の投稿

2012年11月22日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

夏目 房之介

夏目 房之介

72年マンガ家デビュー。現在マンガ・コラムニストとしてマンガ、イラスト、エッセイ、講演、TV番組などで活躍中。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
natsume
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ