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はじめはアフタヌーン誌で『天地明察』連載を読み、いや、これは面白くなりそうだと思った。
そのうち、映画予告を見るようになった。歴史物であること、和算の祖といわれる関がからみ、江戸前期の制度成立と深くかかわるものらしいと知り、これはと思って小説を買ってみた。

いやあああ、面白い。一気に読んでしまった。そして、いい小説だと思う。
久々に泣いてしまった。それもランチ中に涙が溢れてきた。
小説の前半、若い主人公が先達に導かれつつ、その一人が亡くなるあたりだ。同世代の先達は、それを事前に知り、受け入れつつ、励ます。若い主人公は、まだ再会できると信じきっている。このあたりの機微に触れて、涙腺がゆるんだ。
どうやら、僕はこの小説の中では見送られる側に属すると、自分で認識しているのかもしれない。江戸時代のイメージについても、いろいろと刺激された。

natsume

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夏目 房之介

夏目 房之介

72年マンガ家デビュー。現在マンガ・コラムニストとしてマンガ、イラスト、エッセイ、講演、TV番組などで活躍中。

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