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5~6月と単勾式(腕を前後に伸ばしたスタイル)をやり、7月から獅子形練習が始りました。
単勾式は、鸚鵡エツというオウムの嘴みたいな不思議な形の武器(を象った木やダンボール製の模型)を使っての練習もした。
以前にも、ちょこっとやったが、今回は全然感覚が異なる。まず、単勾式で腕の付け根をねじり気味にして、かつ背中を広げると、背中上部の張りができる。そして、両腕が背中で一本に繋がっている感覚がはっきりとしてきて、僕なりに現時点でこれを練習する意味が感じられた。これは、八卦掌の動きにとってとても重要な要素なのだ。体全体がスムーズに連動し、瞬時に方向を変える動きに関連する。今回の単勾式は、動きの方向、角度を明瞭にするという課題で行われたのだが、僕はどうも角度を曖昧にしてしまう傾向がある。
そして獅子形になると、今度は背中全体をねじり気味に使うので、どこを鍛えているのかがすごくはっきりした。ここまでようやく作ってきた腰を、背中に連動させ、それで全身を動かすという中心的な主題が、身体感覚的に明瞭になる。単勾式と獅子形は、おそらくこれまで築いてきた気血の充実をどう動かすかについての、ほんとに重要な段階であるような気がする。妙な話なのだが、僕は単勾式みたいな動きは以前は好きではなかった。が、今回やっていて、何だか気に入っている自分に気づいた。この動きが好きなんだと思って、けっこう毎日練習していた。で、獅子形もそうなのだ。身体が喜んでいるようなのだ。
ただ、毎日の練習で、熊形、龍形、単勾式、獅子形の走圏をやり、88式までやると、全部で40~50分かかるのだ。充実感はあるのだが、けっこう時間喰うよなあ。
滝田誠一郎『ビッグコミック創刊物語』が祥伝社文庫になった。文庫版では、図版や情報も増えているらしい。これはありがたい。
滝田さんからぜひにということで、僕がブログに書いた文章を解説に入れることになった。が、読み直してみると、そのまま文庫解説にするには舌足らずな感じがして、書き直した。一般読者にはわかりにくいとも思ったし。「マンガ」と「劇画」の流れの統合という観点から、それを娯楽読物として確立してゆく雑誌として「ビッグコミック」創刊を評価するという基本線は同じ。著者から望まれて解説を書かせていただくのは、ほんとにうれしい。
いつものゼミ教室がほぼ埋まる感じで人がきてくれて、この種の講義では盛会だったろう。
発表は、ブノワ・ペータース、スクイテン両氏の作品紹介や年譜のレジュメをもらい、解説してもらった。色々とわかったことがあって、とくに貴重な映像資料は助かった。コレで、僕の頭の中には大体のイメージができた。やっぱり人って、動いてしゃべっている様子の情報がもっとも有効だなあ、と思う。映像は、学習院のイベントでもぜひ使わせてもらおう。面白いものになりそうだぞ。原さん、ありがとうございました。
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